GA4と連携できるSEO・アクセス解析ツール「アナトミー」開発チームの内村です。
今回はアクセス解析やGoogleアナリティクスの基本的な指標であるPV数(GA4上では表示回数)についてご説明します。
PVとUU、セッションの関係を、図解したセミナー(無料)を定期開催しています。PVとCVの関係やチャネルの内訳等、アクセス解析の基本的な事項を解説しています。こちらも是非、ご活用ください。
PV数とは
PV数(ページビュー数)とは、ユーザーがWebページを表示した回数のことを表します。GA4では「表示回数」とも呼ばれます。同じページを読み直した場合でも、PV数はカウントされます。
Googleアナリティクスのトラッキングコードを埋め込んだページが読み込まれると、「page_viewイベント」としてGoogleアナリティクスにデータが送信されPV数が増えます。例えば下の画像のようにページA→ページB→ページCと順番にページを閲覧した場合、PV数は3になります。
アナトミーで簡単にPV数を確認する方法
PV数を確認するには、一般的にはGA4を使いますが、Webサイト分析ツール「アナトミー」を使うと、より簡単に確認することができます。
アナトミーは、GA4・サーチコンソール(SC)を連携することで、計測データを可視化するWebサイト分析ツールです。dashboardプランであれば無料でご利用可能で、webサイトやwebページの指標を煩雑な操作なく簡単に確認することができます。
サイト全体のPV数を確認する(ドメインレポート機能)
アナトミーのドメインレポート機能では、サイト全体のPV数だけでなくUU数やエンゲージメント数といったGA4の他の指標や、サーチコンソールのクリック数も同時に確認できます。
※データは月次単位(無料プランの場合、6ヶ月前まで表示)
さらにディレクトリを登録すれば、サイト全体だけでなく特定のディレクトリの指標も確認できます。
ページごとのPV数を確認する
アナトミーでページごとのPV数を確認するには、「登録URL」機能や「ランキング」機能を利用します。
注目したいページのPV数を確認(登録URL機能)
登録URL機能では、注目ページのURLを登録しておくことで、PV数を始めとするGA4の指標や、HTMLのタグ構造・サーチコンソール情報やキーワード情報をまとめて確認できます。
※データは週次単位(最新のデータのみ)
※無料プランで登録できるURL数は最大10個
サイト・ディレクトリ内でPV数の多いページを確認(ランキング機能)
ランキング機能では、週間・月間でPV数が多いページのランキングを表示します。ディレクトリを登録しておけば、サイト全体だけでなくディレクトリ毎のPV数のランキングも表示できます。
さらに、各ページのPV数の内訳を確認することもできます。例えば、サイト内から遷移してきてページを閲覧した数や、検索エンジンから流入してきた数を確認することができます。
※無料プランでのランキング表示は上位20ページまで
GA4でPV数を確認する方法
次に、GA4でPV数を確認する方法を紹介します。
GA4でPV数に該当する指標は「表示回数」と「イベントのページビュー(page_view)」の2つです。また、確認する方法も標準レポートとデータ探索レポートの2種類があります。
PV数だけを確認したい場合は、あらかじめ項目が設定されている標準レポートがおすすめです。
PV数以外の指標を並べたり、レポートをカスタマイズしたい場合は探索レポートでの確認方法がおすすめです。
標準レポートで「表示回数」を確認する方法
サイト全体の表示回数を確認する
- [ レポート > エンゲージメント > 概要 ] をクリック
- [ Googleアナリティクスで計測しているサイト全体の合算された表示回数 ] が確認できる
ページごとの表示回数を確認する
- [ レポート > エンゲージメント > ページとスクリーン ] をクリック
- [ 各ページの表示回数 ] が確認できる
厳密にはGA4の「表示回数」にアプリ画面の表示回数も合算されますので、アプリも計測している場合はイベントのpage_viewがサイトのページビュー数となります。
標準レポートで「ページビュー数(イベント)」を確認する方法
- [ レポート > ライフサイクル > エンゲージメント > イベント ] をクリック
- [ イベント名の page_view ] をクリック
- [ サイト全体のページビュー数 ] が確認できる
- 画面の下部で[ ページごとのページビュー数 ] が確認できる
探索レポートで「表示回数」を確認する方法
探索レポートで表示回数を確認する方法は下記記事の「ページ別のPV数(表示回数)を表示する」で紹介しています。探索レポートの基本的な使い方についても解説していますので、探索レポートを初めて使う方は是非確認してみてください。
PV数と表示回数の違い
GA4の表示回数はPV数と同じ指標として扱う事が多いですが、厳密には2つの指標には違いがあります。
PV数はwebサイトのページが読み込まれた回数のことですが、GA4での表示回数は「PV数」と「スクリーンビュー数」の合算数値です。
スクリーンビューはiOSやAndroid等のアプリの画面を読み込んだ回数のことで、PV数のアプリ版と考えると分かりやすいと思います。
GA4ではデータストリームを作成することで、WebサイトとiOSやandroid等のアプリを同じプロパティで計測することができます。同じプロパティでWebとアプリを計測している場合は「PV数」と「表示回数」の数値に大きな差が出ることがあるので注意が必要です。
表示されたアプリ画面またはウェブページの総数(レポート管理画面に表示される[ビュー]指標は、ページビューとスクリーンビューの組み合わせです)。同じスクリーンやページが繰り返し表示された場合も集計されます。
[UA→GA4] 指標の比較: Google アナリティクス 4 とユニバーサル アナリティクス ページビュー数
PV数とUU数の違い
UU数(ユニークユーザー数)とはそのページを何人のユーザーが閲覧したかを表しています。GA4では合計ユーザー数(総ユーザー数)という指標名に変わっています。
上の画像を例にすると、AさんがページA→ページB→ページCを閲覧して離脱した場合、PV数は「3」になりますが、UU数(ユニークユーザー数)は「1」になります。
PV数とセッション数の違い
セッションとは、検索や広告などの別のサイトからWebサイトに流入してきて、離脱するまでの一連の流れを指します。セッション数とは、この一連の流れの発生回数を表します。
上の画像を例にするとPV数が「6」、セッション数は「3」になります。
PV数とアクセス数の違い
「アクセス数」という言葉もアクセス解析の文脈で使用されることが多い言葉です。
アクセス数という言葉にはPV数のような明確な定義は存在しませんが、「サイトにアクセスされた回数」という意味で使われていることが多いため、アクセス数はPV数と同じと考えてよいでしょう。
まとめ
PV数を分析することでキャンペーンの効果があったか、新しく作ったページが見られているかなどが分かります。そのためPV数はアクセス解析の基本となる重要指標です。しかし、GoogleアナリティクスでPV数を調べるのはちょっと面倒だという方は、サイト全体やページごとのPV数がカンタンに分かるWebサイト分析ツール「アナトミー」をお試しください。