GA4のキーイベント(コンバージョン)の設定方法 | 計測されない場合のポイントも合わせて解説

GA4(Google アナリティクス 4)のキーイベントとは、問い合わせフォームの獲得や資料ダウンロードボタンのクリックなどWebサイトの目標となるユーザーの行動を評価するための重要なイベントです。当記事では、GA4 におけるキーイベントの設定方法やキーイベントが計測されない場合の対処法を解説します。
※GA4では2024年3月に「コンバージョン」から「キーイベント」に名称が変更されました。

目次

GA4のキーイベントとは?

Webサイトを運用する企業にとって、キーイベントの計測結果は非常に重要なデータです。この章では、キーイベントについて解説します。

キーイベントとは

キーイベントとは、Webサイトにおいて、運営側が目標とする行動を顧客がとってくれた時のイベントを指します。具体的な例として、サイトでの商品購入や試供品の申し込み、問い合わせなどの行動が挙げられます。これらは、特定のページへの遷移やボタンのクリック、ページのスクロールなど、ユーザーの行動を計測することで数値化することができます。キーイベントは、以前は「コンバージョン」という名称でしたが、2023年3月にGoogle広告でのコンバージョンと区別をつけるために、WEBサイトでの需要な指標を「キーイベント」。Google広告のパフォーマンスを測定し、入札の最適化のための重要なアクションを「コンバージョン」と名称を再定義しました。

実績・課題点を分析できる

サイトの目標を設定することで、目標に対する実績や課題点を分析できます。目標に対して低い数値が出ている場合は、原因の追及と対策を行い、目標を大きく上回る結果が出ていれば、その理由を導き出して更なる成果を目指すことができます。

キーイベントの上限数

GA4ではプロパティ1つにつき 30個までキーイベントを設定することができます。上限が存在するため、事前に計測すべきキーイベントを洗い出し、何を計測するか設計しておく必要があるでしょう。

キーイベントに設定するカスタムイベントを作成・発生させる

カスタムイベントはGA4の設定画面から作成する方法と、GTM(Googleタグマネージャー)を使って作成する方法の2つがあります。
カスタムイベントについての詳細は、以下の記事で解説しています。

キーイベントは重要なイベントとなります。上記記事でも触れていますが、GA4の設定画面から作成した場合は、条件やタイミングによってはイベントが発生しない場合があるので、可能であればGTMを使ったカスタムイベントの設定を推奨します。

発生したカスタムイベントをキーイベントに登録する

GTMやGA4の設定画面からイベント作成が完了し、実際にイベントが発生した後は、それらのイベントをキーイベントとして設定します。「イベント」設定画面から、目的のイベントの「キーイベントとしてマークを付ける」をクリックして青色に変更します。

キーイベントの発生を確認する方法

設定が完了した後、キーイベントを確認する方法について解説します。

「リアルタイム」レポートから確認する

GA4の設定画面右側にある「レポート」マークを選択します。「リアルタイム」を選択すると、現在計測しているキーイベントが確認できます。リアルタイムからキーイベントを確認することで、過去 30 分間のユーザー数(分単位)やユーザーの流入経路、発生しているイベント内容を観測可能です。キーイベント設定後の計測確認に有用なため、新規作成した後は、リアルタイムレポートを確認しましょう。

キーイベントが計測されない場合の確認ポイント

「イベントを設定したはずなのに、キーイベントが計測されていない。」というような事態に陥ったとき、確認しておきたいポイントを紹介します。いくつかのチェックポイントを確認することで、設定や操作に不備が見つかる可能性もあります。

GA4がページに入っているか確認する

GA4タグが正常に設定できていない場合は、キーイベントも計測されません。Google Chromeのアドオン「Googleタグアシスタント」をインストールするとGA4タグが入っているか確認することができます。

まず、Googleタグアシスタントをインストールします。

次に、タグを確認したいサイト上で「Enable」と「Record」をクリックします。最後にタグを確認しましょう。

タグの色によって、正常に作動しているかどうか、判断できます。緑色はタグに問題がないことを示しています。青色は軽度の設定エラーや警告があることを表します。黄色や赤色の場合は設定に問題がないか見直しが必要です。

関連記事:GA4に計測データが反映されないときの確認項目5つ

イベントが計測されているか確認する

GA4内で、イベントの設定ができているかどうかを確認します。イベントの設定に問題がなく、イベントの計測がされている場合は、イベントがキーイベントとして登録できていない可能性があります。
また、イベントが計測されていなければイベントの設定方法に誤りがあります。

  • イベントは計測されているが、キーイベントとして表示されない:キーイベントのオン・オフ設定がオフになっている
  • イベントが計測されていない:イベント発生の内容に誤りがある。誤字がある

これらのポイントを確認しましょう。

時間を置いてみる

キーイベント設定の反映には時間のかかる場合があります。早いときは数分から数時間で、反映されます。しかし、長いと2日程度の日数がかかるときもあるため、すぐには判断できません。
キーイベントを設定した後、2日ほどは待ちましょう。2日以上経ってもキーイベントに反映されない場合は、前述したチェックポイントを確認してください。設定ができていない可能性や、キーイベントがオフになっている可能性もあります。

まとめ

今回の記事では、GA4のキーイベントの設定方法を解説してきました。GA4では任意のカスタムイベントをキーイベントに設定することができます。選択肢が多い分、初心者には何を設定すればいいか難しく感じるかもしれませんが、キーイベントを有効に活用することができれば、ユーザーの分析やサイトの改善に役立つ情報が手に入るはずです。

また、弊社が開発している、Webサイト分析ツール アナトミー では、SEOデータと併せてキーイベント数を確認することができます。ユーザー登録後、サーチコンソールとGA4のデータを連携するだけで直ぐにSEOデータを確認することができます。検索の増減とPV・キーイベントの連動性を検証したい方は、是非、アナトミーもお試しください。

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