Googleアナリティクス4(GA4)アクティブユーザー数とは

Googleアナリティクス4(GA4)では、ユーザーに関する指標があります。これらを使うことによって、ユーザーを分類し様々な分析ができます。

この記事では、アクティブユーザー数の定義や混合されやすい指標との違いを解説します。

目次

アクティブユーザー数とは

アクティブユーザー数(AU数)は「特定の時間内にWebサイトやアプリを操作したユニークユーザーの数」です。つまり、AU数は「ユーザーの定着率」のようなWebサイトを利用する人たちの状況を把握するのに便利です。そのため、GA4上でユーザーの分析をする際はアクティブユーザー数を主に利用します。

GA4ではアクティブユーザー数を自動的に収集し、過去1日・7日・30日別にレポートします。

レポート>エンゲージメント>概要の画面内のユーザーアクティビティの推移
※レポートタブ>エンゲージメント>概要>ユーザーのアクティビティの推移

また、GA4には「ユーザーのロイヤリティ」というレポートもあります。ここでは、アクティブユーザーとエンゲージメントとの比率をレポートします。比率が高いほど、エンゲージメント率とユーザーの維持率が高いことを示します。

レポート>エンゲージメント>概要の画面内のユーザーロイヤリティ
※レポートタブ>エンゲージメント>概要>ユーザーのロイヤリティ

GA4上の表記について

GA4のレポートではアクティブユーザー数の表記が「ユーザー」、探索では「アクティブユーザー数」となっているので表記の意味合いを理解しておく必要があります。

アクティブユーザー数の表記がレポート(左)と探索(右)で違うことを示す画像

アクティブユーザー数とユニークユーザー数の違い

ユニークユーザー数(UU数)とは、サイトやページを何人のユーザーが閲覧したかを表す指標です。Googleアナリティクスではアクティブユーザー数とユニークユーザー数を明確に分けていないため、どちらもほぼ同じ意味合いで利用することとなります。

アクティブユーザー数と総ユーザー数との違い

総ユーザー数とは「エンゲージメントやイベントの発生に関係なく、ウェブやアプリを操作したユーザーの数」です。つまり同じユーザーが複数回アクセスした場合やページを開いただけで操作をしない場合もカウントされます。

アクティブユーザー数と総ユーザー数の違いを示す画像

上記の画像のように、総ユーザー数はアクティブユーザー数より、多く計測されます。

アクティブユーザー数と新規ユーザー数との違い

新規ユーザー数とは「first_visit(ウェブ)」イベントと「first_open(アプリ)」イベントが発生した場合の合計数です。first_visitはユーザーが初めてWebサイトに訪問した際に計測され、first_openはユーザーが初めてアプリを起動した際に計測されます。

アクティブユーザー数はこれらのイベントに加えて、エンゲージメントセッションやengagement_time_msecのパラメータのいずれかが発生した場合計測されます。

参考元:[GA4] ユーザーに関する指標を理解する

アクティブユーザーになる条件とは

アクティブユーザー数は以下の3つのいずれかを満たせば計測されます。

  1. エンゲージメント セッション」の発生
  2. first_visit(ウェブ)」か「first_open(アプリ)」のイベントの発生
  3. engagement_time_msec」のパラメータの発生
debugビューで「user_engagement」イベントを確認する画像

つまりは、上記の画像のように「user_engagement」イベントが発生した場合にアクティブユーザーとなります。

エンゲージメントセッションを満たす条件

GA4でエンゲージメントセッションとみなされる条件は以下の3つです。

  • Webサイトやアプリを10秒以上セッションしたユーザー
  • 1回以上のCVをしたユーザー
  • 2回以上のページの閲覧/画面表示をしたユーザー(2PV以上のユーザー)

エンゲージメントセッションになる時間はデフォルトで10秒後ですが、GA4のデータストリームから変更可能です。

  1. 管理」タブを選択する
  2. データストリーム」を選択する
管理タブからデータストリームを選択する画像
  1. データストリームを選択する
    ※複数のデータストリームがある場合は該当のモノのを選択してください。
該当のデータストリームを選択する画像
  1. タグ設定を行う」を選択する
Googleタグ内の「タグ設定を行う」を選択する画像
  1. セッションのタイムアウトを調整する」を選択する
セッションのタイムアウトを調整するを選択する画像
  1. エンゲージメント セッションの時間を調整する
エンゲージメント セッションの時間を調整する画像

参照元:[GA4] ユーザー エンゲージメント

first_visit / first_openの発生条件

「first_visit(ウェブ)」「first_open(アプリ)」の発生は先ほど説明した通り、ユーザーが初めてWebサイトへの訪問かアプリの起動をした場合に発生します。

engagement_time_msecの発生条件

「engagement_time_msec」パラメータは、ユーザーがWebサイトを閉じた場合やバックグラウンドに移動した場合に発生すると公式ヘルプには記載ありますが、「scroll」イベントが発生した場合でも発生します。

「first_visit」「page_view」「session_start」にもパラメータは付与されますがこちらは計測開始用のパラメータのため、実際に計測されるのは「user_engagement」と「scroll」のイベントです。

参考元:[GA4] 自動収集イベント

まとめ

GA4のアクティブユーザー数の定義と混同されやすい指標との違いを解説しました。アクティブユーザー数の定義や計測条件を理解しておくとエンゲージメントセッションを分析する際にも役に立ちます。

また、弊社が運用するWebサイト分析ツール「アナトミー」では、アクティブユーザー数だけでなくPV数や流入数といった基本的な指標を簡単に分析できます。無料プランのダッシュボードプランは登録をするとすぐ利用できるので是非ご利用してみてください。

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