GA4のユーザー属性とは?レポートが見れない原因も解説
Webサイトに訪れるユーザーの年齢や性別といった情報を把握しておくと、どんな人が自社サイトに興味をもっているか分かります。そこからユーザー属性に合わせてサイトデザインや訴求ポイントを変更するといったサイト改善に繋げられます。
本記事では、ユーザー属性の種類と計測設定の方法を解説します。
GA4のユーザー属性とは
Googleアナリティクス4(GA4)でのユーザー属性とは、Webサイトに訪問したユーザーの「年齢・性別・国」などの情報です。これらの情報からWebサイトに訪れる人がどんな層の人たちなのか把握できます。
例えば、地域別マーケティングをしている人は、地域別のアクティブユーザー数を確認することで、施策したコンテンツが正しく届いているかを確認できます。
GA4でのユーザー属性の種類
GA4では7つのユーザー属性が用意されています。
属性 | 概要 | Googleシグナルの設定 |
---|---|---|
国 | 国ごとのアクティブユーザー数 | – |
地域 | 日本では都道府県別のアクティブユーザー数 | – |
市区町村 | 市区町村別のアクティブユーザー数 | – |
言語 | 言語別のアクティブユーザー数 | – |
年齢 | 年齢別のアクティブユーザー数 | 要 |
性別 | 性別別のアクティブユーザー数 | 要 |
インタレスト カテゴリ(興味) | ユーザーの興味・関心別のアクティブユーザー数 | 要 |
※特定のユーザー属性はGoogle シグナルの設定を有効にしないと計測されません。
ユーザー属性の計測設定
Google シグナルを有効にすることで「年齢・性別・インタレストカテゴリ」の3つの属性が計測可能になります。
Google シグナルのデータ収集の設定はGA4上からできます。
- 「管理」タブを選択する
- データの収集と修正の「データ収集」を選択する
- 「Google シグナルのデータ収集」を有効にする
※2024年2月12日より、レポート用識別子からGoogleシグナルが削除されます。レポート用識別子からの削除なので、特定のユーザー属性を測定する方法は今までとは変わりません。しかし、閾値の緩和が考えられるため、アクティブユーザー数や総ユーザー数が変動する可能性があります。
GA4でユーザー属性を確認方法
- 「レポート」タブを選択する
- ユーザー属性内の「ユーザー属性の詳細」を選択する
画像内の赤矢印部分のプルダウンを開くと他の属性を選択できます。
GA4レポート上に反映されないデータの原因
Google シグナルを有効にした場合でもレポート上に反映されるのは24時間〜48時間かかります。そのため、しばらく時間を置いてから確認する必要があります。
24〜48時間後にレポート上に反映されない場合は閾値が原因の可能性があります。閾値が適用されるとプライバシーの関係上小さいデータはレポート上に反映されません。その際の解決策としては、期間指定を長くすることで解消されます。
参考元:[GA4] データのしきい値について
※2024年2月12日のGoogleシグナル廃止により、閾値の設定も廃止されユーザー数が変動する可能性があります。
GA4レポート上の「unknown」について
「unknown」とは、匿名化されたユーザーの情報です。
ユーザー属性の年齢・性別・興味関心の3つの情報は、ユーザーのGoogleアカウントの情報から取得しています。しかし、収集対象はGoogleアカウントで広告パーソナライゼーションを有効にしているユーザーのみです。
そのため、上記の画像のように大半のユーザーは「unknown」に分類される可能性があります。
「unknown」に分類される条件は以下のものです。
- Googleアカウントを持たないユーザー
- Googleアカウントで広告パーソナライゼーションを無効にしているユーザー
ここで重要なのは、正確なユーザー数ではなく、Webサイトに訪れるユーザーの傾向を知ることです。傾向を把握することで、どのようなコンテンツ改善をすればよいのか推測を建てることができます。
まとめ
本記事では、GA4でのユーザー属性の概要とデータが反映されない条件を解説しました。ユーザー属性はそれ中心的に分析するものではありませんが、Webサイトに訪れるユーザーがどのような傾向をもっているのか把握するのに利用しましょう。