Googleアナリティクスのセッション数とは?
今回はGoogleアナリティクスやアクセス解析での指標の一つである「セッション数」についてご説明します。
セッション数と他の指標との違いをしっかり理解してアクセス解析をしていきましょう。
GA4の基本的なデータの意味、アクセス解析の基本については定期開催のオンラインセミナーで解説しております。GA4を使ったアクセス解析が初めての方はチェックしてみてください。
セッション数とは
セッションとは、検索や広告等の他のサイトからWebサイトに入ってきて、離脱するまでの一連の流れ・操作の事です。セッション数とは、これらの一連の流れの回数のことを指します。そのため、1ページだけ見たセッションも、10ページ見たセッションも、数としてはそれぞれ1となり、この場合のセッション数は2となります。GA4のセッションも基本的にはこの考え方となります。
また、セッションには有効期限があり、GA4ではデフォルトでは30分間何も操作(イベントの発生)が無ければタイムアウトとなり、セッションが終了します。
※この時間はGA4の設定から変更可能です
以下の図を見てみてください。Aさんが9:00と13:00にサイトを閲覧し、Bさんが16:00に同じサイトを閲覧しました。この場合、Aさんのセッション数は2、Bさんのセッション数は1で、合わせるとセッション数は3になります。
このように、セッション数はアクセスしたページ数ではなく、何回サイトに訪問があったかを表す指標です。
セッション数、訪問数、流入数の違い
訪問数、流入数はセッション数の別名であり、同じ意味です。
上記の言葉は全てユーザーがサイトに来た回数を指します。
セッション数と他の基本的な指標の違いについてはオンラインセミナーでも解説しています。指標の意味定義からPV数の分析方法まで解説していますので、これからアクセス解析を始める方におすすめです。
セッション数の目安・平均
セッション数などのアクセスデータはサイトのジャンルなどによって様々なので 一概にどのくらいが目安だといった事は言えませんが、例としてこのブログの月間セッションは大体30,000くらいです。
なお、ブログの場合、セッション数はPV数の80%~90%くらいになることが多いです。
セッション数の単位
セッション数は前述したとおり、「ユーザーがサイトを訪問してから離脱するまでの一連の流れ」を1つの単位としてカウントしています。
セッション数の計算方法
先ほど「セッション数はユーザーがサイトにアクセスした回数」と説明しましたが、もう少し詳しく解説します。
最終アクセスから30分以上経過した後は別セッションとしてカウントされる
最初にも少し述べましたが、ブラウザ上で30分間以内に何らかのアクション(ページの遷移やファイルのダウンロード、動画の閲覧など)を行っている限り、同じセッションが維持されます。一方、何もせずに30分経過してから何らかのアクションをした場合は、直前のセッションがすでに終了しているため、別のセッションが開始されます。
例えば、9:00から9:20までの間、10分ごとにページを閲覧し続けた場合、1セッションとカウントされます。40分後、10:00から10:20までの間、10分ごとにページを閲覧し続けた場合、1セッションとカウントされます。合計2セッションになります。
日付が変わっても同じセッション
GA4では日付をまたいだ場合もセッションは維持されます。
例えば、1/1の23:30 から 1/2の0:30までの間、10分ごとにページを閲覧し続けていれば、1/1~1/2の2日間のセッションは1となります。
ただし、上記のケースを日単位で集計した場合は
1/1:セッション1
1/2:セッション1
となり、合計2セッションとなります。
セッション数と閲覧開始数の違い
閲覧開始数とはそのページで何回セッションが始まったかを示す指標です。正確にはページビューイベントを伴うセッション開始数です。そのため、セッション数より少なくなります。
ページビューを伴わないセッション開始が発生するケースとしては、1度セッションがタイムアウトした後、同一ページ内でページ遷移を伴わない何らかのアクションして新しいセッションが開始した時に発生します。
Googleアナリティクスでセッション数を確認する方法
Googleアナリティクスでは、トラフィック別、ランディングページ別のセッションとその総数を確認することができます。
トラフィック別のセッション数が知りたい場合
この例ではセッションの参照元/メディア別のセッションを確認する方法を紹介します。
- [ レポート > 集客 > トラフィック取得] をクリック
- [ セッションの参照元/メディア ] が確認できる
ランディングページ別のセッション数が知りたい場合
- [ レポート > エンゲージメント > ランディングページ ] をクリック
- ランディングページ別のセッション数が確認できる
標準レポート以外でも探索を使う事で、独自のディメンションでのセッション数を確認することができます。
アナトミーでセッション数を確認する方法
GA4と連携できるWebサイト分析ツール「アナトミー」では、2つの方法でページごとのセッション数を簡単に確認できます。
まずは無料プラン(dashboardプラン)に登録すれば簡単に確認できる方法です。
- マイサイトでセッション数を確認したいサイトの「ダッシュボード」を選択
- 「登録URL」をクリック
- 確認したい記事の「詳細」をクリック(確認したいページが未登録の場合、URLを新規登録)
- 推移グラフをマウスオーバーすると過去4週分、1週間のセッション数を確認できる
次にstarterプラン以上で見ることができるタイルビューから個々のページのセッション数を確認する方法です。
- マイサイトでセッション数を確認したいサイトの「タイルビュー」を選択
- 「SS」ボタンをクリック
タイル上に各ページのセッション数が表示されます。
さらに特定のページのセッション数の推移も確認することができます。
- 「5週推移グラフ」のアイコンをクリック
- タイルをクリック
- 推移グラフをマウスオーバーすると過去5週分、1週間のセッション数を確認できる
このように、特定のページのセッション数を知りたい場合は「ダッシュボード」で、サイト内にあるページのセッション数を全体で見てから、それぞれのページのセッション数の詳細を知りたい場合は「タイルビュー」で確認できます。
アナトミーはGA4に対応しているので、GA4のセッション数を確認することができます。
セッション数を増やす方法
セッション数を増やす方法としては以下のようなものがあります。
・広告を運用して広告からの流入を増やす
・SEO対策をして検索からの流入を増やす
・外部のサイトから引用されるようなコンテンツを作成する。
・SNSを利用してサイトへの流入数を増やす
- 関連記事:SEO(検索エンジン最適化)の基本
アクセス解析セミナーでも詳しく解説
「UU数・セッション数・PV数の違いがよく分からない」「PV数を増やすにはセッション数を増やせばよいの?」「セッション数が少ないんだけどデータが正しく取れているのかな?」といった疑問を解決できるセミナーを開催しています。
PV数アップのための改善例を知りたい方、Googleアナリティクスで正しくPVが分析できるようになりたい方、Googleアナリティクスが初めての方に最適です。
まとめ
サイトのセッション数を把握することはアクセス解析においてとても重要です。しかし、Googleアナリティクスで調べるのは、ちょっと面倒という方は、一度「アナトミー」をお試しください。
もしも、参照元/メディアの設定がうまくいかない、などGoogleアナリティクスの設定に関して懸念点があれば、Googleアナリティクスの設定状況が診断できるサービスも含まれていますので、合せてお試しください。