ご自身のサイトの訪問者のうち、新規ユーザーとリピーターの割合がどれくらいかご存知ですか?
本記事では、Googleアナリティクス4(GA4)で新規・リピーターを分析する方法をご紹介します。
GA4の基本的なデータの意味、アクセス解析の基本については定期開催のオンラインセミナーで解説しております。GA4を使ったアクセス解析が初めての方はチェックしてみてください。
Googleアナリティクス4(GA4)の新規ユーザー・リピーターとは
GA4における新規ユーザーの定義
GA4の新規ユーザーとは、Webサイトまたはアプリケーションを初めて利用したユーザーのことです。
GA4では、新規ユーザーだと判断した時に、「first_visit(Webサイト)」か「first_open(アプリ)」というイベントを発行することで新規ユーザー数を計測・集計しています。
新規ユーザーの判定は、過去に該当サイトの閲覧、アプリの起動があったかどうかで判定します。
GA4におけるリピーターの定義
GA4のリピーターは、Webサイトやアプリケーション上で過去に1回以上セッションを開始、またはアプリの起動があったユーザーのことです。
※セッションとは、Webサイトの閲覧開始から離脱までの一連の流れです。
GA4の新規・リピーターの期間について
GA4では、Cookieの追跡を許可しているユーザーのデータをデフォルトで2年間保持します。しかし、「データの保護」の観点からユーザーの操作する端末などの外部要因によっては保持できる期間が短くなってしまう場合があります。
新規ユーザーとリピーターはアクティブユーザー
GA4にはアクティブユーザーという指標があります。アクティブユーザーとは、「Webサイト内やアプリ内で特定の行動を取ったユーザーの数」です。
アクティブユーザーの計測条件の中に、「「first_visit(ウェブ)」か「first_open(アプリ)」のイベントの発生」があり、この条件は、新規ユーザーの計測条件と一緒です。そのため新規ユーザーはアクティブユーザーに含まれます。
リピーターは、アクティブユーザーの条件を満たした場合のみアクティブユーザー数としてカウントされます。
アクティブユーザー数については以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
アクティブユーザーと総ユーザーの違い
GA4には、アクティブユーザーとは別に「総ユーザー」という指標があります。
アクティブユーザーは、特定の条件を満たさないとカウントされないのに対して、総ユーザーはセッションが開始されれば必ずカウントされます。
つまり、総ユーザーの計測にはほぼ条件がない為、総ユーザーの値はアクティブユーザー数より多く計測されます。
例えば、別タブでとあるページを開き、閲覧せずにページを閉じた場合、総ユーザー数は1回カウントされますが、アクティブユーザー数はカウントされないということになります。
新規ユーザー数とリピーター数の合計がアクティブユーザー数にならない理由
まず、アクティブユーザー数を含むユーザーの指標は、集計した際(レポートに数値が表示される際)に推定値を含みます。GA4では「HyperLogLog++(HLL++)アルゴリズム」という仕組みを採用しているので推定値を含んだ値がレポートに表示されます。
そのため、新規ユーザー数とリピーター数の合計がアクティブユーザー数にならないという問題が発生します。
また、もう一つの問題として以下の例があげられます。
とある1人のユーザーが、同じ日に2回サイトに訪れた場合、その日、その人は新規ユーザーでありリピーターです。そのため、新規ユーザー数とリピーター数を合計してもアクティブユーザー数になりません。
Googleアナリティクスで「新規ユーザー・リピーター」を分析する方法
それでは、GA4で「新規ユーザー」と「リピーター」を分析する3つの方法を紹介します。
ホームで確認する方法
- GA4にログインすると「ホーム」画面が開きます
- 画面左上のレポートには、表示する指標を変更できるので、「新規ユーザー数」と「リピーター数」を設定します
標準レポートで新規・リピーターを確認する方法
ここでは、チャネル別の新規・リピーター数を確認する方法を紹介します。
- GA4にログイン後、サイドバーの「レポート」を選択する
- 「ライフサイクル > 集客 > ユーザーの獲得」の順で選択する
デフォルトでは、上記の画像のように新規・リピーターの指標がレポートに表示されますが、レポートに指標がない場合は、レポートのカスタマイズから新規・リピーターの指標を設定してください。
探索レポートで新規・リピーターを確認する方法
探索レポートでは、指標に「新規ユーザー数」と「リピーター数」を設定することで確認できます。
探索レポートの使い方については以下の記事で詳しく解説しています。操作に不安のある方はぜひご覧ください。
まとめ
新規ユーザーとリピーターを分けて分析することで、それぞれのユーザーにとってのサイトの使い心地を把握し、サイト改善につなげることができます。
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