Googleアナリティクス4(GA4)では、ユーザーに関する指標が多くあります。これらを使うことによって、ユーザーを分類し様々な分析ができます。
この記事では、アクティブユーザー数の定義や混同されやすい指標との違いを解説します。
GA4の基本的なデータの意味、アクセス解析の基本については定期開催のオンラインセミナーで解説しております。GA4を使ったアクセス解析が初めての方はチェックしてみてください。
アクティブユーザー数とは
アクティブユーザー数は「サイト内で特定の行動を取ったユーザーの数」です。通常、GA4でユーザーの分析をする場合はアクティブユーザー数を利用します。
GA4内での表記について
GA4では分析をする際、「レポート」機能か「探索」機能のどちらかを使います。
しかし、レポート機能ではアクティブユーザー数の表記は「ユーザー」、探索機能ではそのまま「アクティブユーザー数」となっています。
アクティブユーザーとなる条件とは
アクティブユーザーとなるには以下の3つの条件のいずれかを満たすことです。
- 「エンゲージメント セッション」の発生
- 「first_visit(ウェブ)」か「first_open(アプリ)」のイベントの発生
- 「engagement_time_msec」のパラメータの発生
エンゲージメントセッションを満たす条件
GA4でエンゲージメントセッションとみなされる条件は以下の3つです。
エンゲージメントセッションになる時間はデフォルトで10秒後ですが、GA4のデータストリームから変更可能です。
変更の方法は以下の記事に記載しているのでぜひご覧ください。
first_visit / first_openの発生条件
「first_visit(ウェブ)」「first_open(アプリ)」の発生は先ほど説明した通り、ユーザーが初めてWebサイトへの訪問かアプリの起動をした場合に発生します。
engagement_time_msecの発生条件
「engagement_time_msec」パラメータは、「user_engagement」イベントに付随するパラメータで、ユーザーがページを1秒以上閲覧すると計測されます。
「first_visit」「page_view」「session_start」にもパラメータは付与されますがこちらは計測開始用のパラメータのため、実際に計測されるのは「user_engagement」と「scroll」のイベントです。
参考元:[GA4] 自動収集イベント
アクティブユーザー数とユニークユーザー数の違い
Googleアナリティクスではアクティブユーザー数とユニークユーザー数を明確に分けていないため、どちらもほぼ同じ意味合いで利用することとなります。
アクティブユーザー数と総ユーザー数との違い
総ユーザー数はセッションが開始されれば必ずカウントされます。つまり、ほぼ条件がない為、総ユーザー数の値はアクティブユーザー数より多く計測されます。アクティブユーザー数は上記でも記載した条件を満たすとアクティブユーザー数となります。
上記の画像に一例を表示していますが、やはり総ユーザー数はアクティブユーザー数より、多く計測されています。
アクティブユーザー数と新規ユーザー数との違い
新規ユーザー数とは「first_visit(ウェブ)」イベントと「first_open(アプリ)」イベントの合計数です。first_visitはユーザーが初めてWebサイトに訪問した際に計測され、first_openはユーザーが初めてアプリを起動した際に計測されます。
つまり、アクティブユーザー数と新規ユーザー数は同じ意味合いになります。
まとめ
GA4のアクティブユーザー数の定義と混同されやすい指標との違いを解説しました。アクティブユーザー数と他の指標は計測される条件が違うので、それぞれの定義を理解しておきましょう。
また、弊社が運用するWebサイト分析ツール「アナトミー」では、アクティブユーザー数だけでなくPV数や流入数といった基本的な指標を簡単に分析できます。無料プランのダッシュボードプランは登録をするとすぐ利用できるので是非ご利用してみてください。
GA4の基本的なデータの意味、PV数の分析方法については「Googleアナリティクス・サーチコンソールを学ぶ!はじめてのアクセス解析セミナー」で解説しています。
累計参加人数が2000人を超える人気のセミナーです。これからGA4でアクセス解析を始めようと考えている方は、ぜひ参加をご検討ください。