Googleアナリティクス4(GA4)の離脱数・離脱率とは?

「離脱数」や「離脱率」は、ユーザーがどこでサイトを離脱したのかを知るための指標であり、「直帰率」とよく混同されます。

GA4では「離脱数」しか確認できませんが、サイト分析には「離脱率」の確認も大切です。

本記事では、Googleアナリティクス4(GA4)における「離脱数・離脱率」の意味や直帰率との違い、GA4を使って各ページの離脱状況を確認する方法を紹介します。


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目次

離脱数・離脱率とは

現在のGA4で、サイトの離脱状況を確認する指標としては、「離脱数」しかありません。しかし、実際の離脱状況を確認するためには、「離脱率」も把握しておくことが大切です。なぜなら、離脱率を確認することで、改善すべきページを発見できるからです。

  • 「離脱数」とは、そのページがセッションの最後の出口になった回数のことです。単純に「何アクセスがそのページでサイトの閲覧をやめたか」を示す値です。
  • 「離脱率」とは、離脱数の割合を示す値です。
    離脱率は「 離脱数 ÷ 表示回数(PV数)」で求めることができます。

例えば、あるページの表示回数が100回で、そのページでの離脱数が30回なら、離脱率は30%となります。

「離脱」と判定される条件

先ほど説明した通り、「離脱」とは、「そのページを最後に、セッションが終了すること」を指します。

ユーザーがブラウザを閉じたり、別サイトへ移動したりしても、セッションのタイムアウト時間(デフォルト30分)以内にまたサイトに戻ってくれば、それは「離脱」にはなりません。タイムアウト時間が過ぎた時に「そのセッション内に最後に見たページ」で離脱したと判定されます。

関連記事:Googleアナリティクス4(GA4)のセッション数とは?

離脱率と直帰率の違い

離脱・離脱率に似た指標として直帰・直帰率があります。

直帰・直帰率はそのページへ他のサイトなどから流入(セッションが開始)してきた後に、サイト内でエンゲージが発生する行動をせずに終了したセッションが「直帰」となり、セッションに対する直帰の割合が「直帰率」となります。

離脱率
表示回数に対する離脱の割合

直帰率
セッションの開始に対する直帰の割合

また、直帰は離脱に含まれます。離脱(セッションの終了)のうち、エンゲージが発生せずに離脱したものが直帰となります。

引用元:離脱率と直帰率の違い – アナリティクス ヘルプ

Googleアナリティクス4で離脱数・離脱率を確認する方法

GA4で離脱率を確認するには「探索レポート」を使用する必要があります。

標準レポートでは、離脱数及び離脱率は確認できません。また、API(Looker等)利用時は離脱率を参照できません。

ページごとの離脱数・離脱率を探索レポートで確認する方法

  1. メニューから「探索」を選択する。
  2. 「空白」を選択する。
    ※既存のレポートを選択する場合は以下の青枠内の任意のレポートを選択してください。
GA4の探索レポートで空白を選択する
  1. 「変数」列にある「ディメンション」の「+」ボタンをクリックする。
    1. 「ページパスとスクリーン クラス」を追加する。
ディメンションにページパスとスクリーン クラスを追加する

【ポイント】

  • URLだけだと中身が分からない場合:「ページ タイトル」 も追加しましょう。URLの横にページ名が表示されます。
  • 複数のドメインを計測している場合:「ホスト名」 も追加しましょう。フィルタを使うと特定のドメインだけにデータを絞り込めます。
  1. 「変数」列にある「指標」の「+」をクリックする。
    1. ページ/スクリーン内から「表示回数」と「離脱数」を追加する。
指標に表示回数と離脱数を追加
  1. 「設定」列に、各項目をドラッグ&ドロップする。
    1. 行:「ページ パスとスクリーン クラス」
    2. 値:「表示回数」「離脱数」
行にページ パスとスクリーン クラス
値に表示回数と離脱数を追加
ページごとの表示回数と離脱数を確認できる

離脱率の算出方法

探索レポートのデータができたら、右上のダウンロードボタンからCSVやGoogleスプレッドシート形式でエクスポートします。

ダウンロードする

エクスポートした後は、Excelやスプレッドシート上で、以下の計算式を使って離脱率を算出してください。

離脱数 ÷ 表示回数 = 離脱率

これにより、「どのページで何回の離脱があり、その割合はどれくらいか」を確認できます。

まとめ

離脱数や離脱率は、直帰率とよく似ていますが、すべての閲覧(表示回数)を対象とする重要な指標です。

離脱数だけを見て「多いから悪い」と判断するのではなく、離脱率(割合)を計算し、ページの役割と照らし合わせることが大切です。「離脱してはいけないページ」で離脱が起きていないか、定期的に確認しましょう。

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