「離脱数」や「離脱率」は、ユーザーがどこでサイトを離脱したのかを知るための指標であり、「直帰率」とよく混同されます。
GA4では「離脱数」しか確認できませんが、サイト分析には「離脱率」の確認も大切です。
本記事では、Googleアナリティクス4(GA4)における「離脱数・離脱率」の意味や直帰率との違い、GA4を使って各ページの離脱状況を確認する方法を紹介します。
- 関連記事:Googleアナリティクスとは?
GA4の分析や探索レポートに時間を取られていませんか?
生成AIとMCPサーバーを組み合わせれば、複雑な分析も“AIに質問するだけ”で完了。最新のAI分析手法をセミナーでわかりやすく解説します。
- 12/19(金) 13:00~13:45
- 参加費:無料
離脱数・離脱率とは
現在のGA4で、サイトの離脱状況を確認する指標としては、「離脱数」しかありません。しかし、実際の離脱状況を確認するためには、「離脱率」も把握しておくことが大切です。なぜなら、離脱率を確認することで、改善すべきページを発見できるからです。
- 「離脱数」とは、そのページがセッションの最後の出口になった回数のことです。単純に「何アクセスがそのページでサイトの閲覧をやめたか」を示す値です。
- 「離脱率」とは、離脱数の割合を示す値です。
離脱率は「 離脱数 ÷ 表示回数(PV数)」で求めることができます。
例えば、あるページの表示回数が100回で、そのページでの離脱数が30回なら、離脱率は30%となります。
「離脱」と判定される条件
先ほど説明した通り、「離脱」とは、「そのページを最後に、セッションが終了すること」を指します。
ユーザーがブラウザを閉じたり、別サイトへ移動したりしても、セッションのタイムアウト時間(デフォルト30分)以内にまたサイトに戻ってくれば、それは「離脱」にはなりません。タイムアウト時間が過ぎた時に「そのセッション内に最後に見たページ」で離脱したと判定されます。
関連記事:Googleアナリティクス4(GA4)のセッション数とは?
離脱率と直帰率の違い
離脱・離脱率に似た指標として直帰・直帰率があります。
直帰・直帰率はそのページへ他のサイトなどから流入(セッションが開始)してきた後に、サイト内でエンゲージが発生する行動をせずに終了したセッションが「直帰」となり、セッションに対する直帰の割合が「直帰率」となります。
離脱率
表示回数に対する離脱の割合
直帰率
セッションの開始に対する直帰の割合
また、直帰は離脱に含まれます。離脱(セッションの終了)のうち、エンゲージが発生せずに離脱したものが直帰となります。
Googleアナリティクス4で離脱数・離脱率を確認する方法
GA4で離脱率を確認するには「探索レポート」を使用する必要があります。
ページごとの離脱数・離脱率を探索レポートで確認する方法
- メニューから「探索」を選択する。
- 「空白」を選択する。
※既存のレポートを選択する場合は以下の青枠内の任意のレポートを選択してください。

- 「変数」列にある「ディメンション」の「+」ボタンをクリックする。
- 「ページパスとスクリーン クラス」を追加する。

【ポイント】
- URLだけだと中身が分からない場合:「ページ タイトル」 も追加しましょう。URLの横にページ名が表示されます。
- 複数のドメインを計測している場合:「ホスト名」 も追加しましょう。フィルタを使うと特定のドメインだけにデータを絞り込めます。
- 「変数」列にある「指標」の「+」をクリックする。
- ページ/スクリーン内から「表示回数」と「離脱数」を追加する。

- 「設定」列に、各項目をドラッグ&ドロップする。
- 行:「ページ パスとスクリーン クラス」
- 値:「表示回数」「離脱数」


離脱率の算出方法
探索レポートのデータができたら、右上のダウンロードボタンからCSVやGoogleスプレッドシート形式でエクスポートします。

エクスポートした後は、Excelやスプレッドシート上で、以下の計算式を使って離脱率を算出してください。
離脱数 ÷ 表示回数 = 離脱率
これにより、「どのページで何回の離脱があり、その割合はどれくらいか」を確認できます。
- 関連ツール:GA4データを簡単に確認できる【アナトミー】
まとめ
離脱数や離脱率は、直帰率とよく似ていますが、すべての閲覧(表示回数)を対象とする重要な指標です。
離脱数だけを見て「多いから悪い」と判断するのではなく、離脱率(割合)を計算し、ページの役割と照らし合わせることが大切です。「離脱してはいけないページ」で離脱が起きていないか、定期的に確認しましょう。
Googleアナリティクスの分析が難しいと感じる方はシンメトリックが提供しておりますWebサイト分析ツール「アナトミー」をお試しください。アナトミーはGA4とサーチコンソールのデータを自動で集計し、可視化するツールです。無料で使い続けることができるダッシュボードプランもございますので、GAでの分析にお悩みの方は是非ご利用ください!





