何割のユーザーがご自身のWebサイトで直帰しているか把握していますか?
ここでは、Googleアナリティクス(GA4)の直帰率の意味、GA4での各ページの直帰率を確認する方法を紹介します。
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Googleアナリティクスの直帰率とは
GA4における直帰率(bounce rate)とは、サイトに流入したセッションのうち、エンゲージメントが発生しなかったセッションの割合の事です。エンゲージメントセッションとは以下の事を指します。
エンゲージメント セッションとは、10 秒を超えて継続したセッション、コンバージョン イベントが発生したセッション、または 2 回以上のページビューもしくはスクリーン ビューが発生したセッションです。
[GA4]エンゲージメント率と直帰率
つまり、ページの閲覧を開始して10秒以内にブラウザバックでサイトから離脱した、タブ・ブラウザを閉じてしまった場合は「直帰」とみなされます。サイトの総セッションのうち、この割合を「直帰率」 と呼びます。
エンゲージメント率と直帰率の関係
先の説明の通り、エンゲージメントをせずに終了したセッションが直帰となります。そのため、直帰率はエンゲージメント率の逆数となります。
関連記事:【GA4】エンゲージメントとは?|定義と活用について
離脱(離脱数・離脱率)との違い
似た指標に離脱があります。GA4では「離脱数」という指標があります。
直帰数はセッションが開始し、エンゲージメントが無かったセッション数ですが、離脱数は最後にGA4のイベントが発生したページのセッション数のことです。
少しややこしいので、次の例を使って説明します。
Aさんは9時にページAからセッションを開始し、ページB、ページCを閲覧してタブを閉じました。
Aさんは再度13時にページDでセッションを開始し、20秒でタブを閉じました。
BさんはページAからセッションを開始し、ページBに遷移してタブを閉じました。
この時の各ページ離脱を見ていきます。離脱率を求める際の分母はそのページのセッション数となります。
ページAは合計2セッションあり、離脱0なので、離脱率0%となります。
ページBは合計2セッションあり、離脱1なので、離脱率50%となります。
ページCは合計1セッションあり、離脱1なので、離脱率100%となります。
ページDは合計1セッションあり、離脱1なので、離脱率100%となります。
また、離脱にはエンゲージが発生したかどうかは関係が無いので、仮に13時にAさんがページDを見て5秒後にタブを閉じた場合でも離脱数・離脱率は変わりません。
直帰率が低すぎる原因
直帰率は低ければ低い方が良いのかというと必ずしもそうではありません。
直帰率が10~20%のように極端に低い場合、Googleアナリティクスの設定に不備がある可能性があります。
よくあるケースとしては計測設定に間違いがあり、GA4が二重計測されており、1ページ見ただけで2ページビュー発生してしまっているような時です。その場合は設定を見直しましょう。
Googleアナリティクスで直帰率を確認する方法
それでは、実際にGA4で直帰率を確認してみましょう。
GA4では標準のレポートでは直帰率を見る事はできません。レポートをカスタマイズするか、探索を使う事で確認できます。ここでは探索を使って、チャネル別・参照元/メディア別/ランディングページ別の直帰率の方法を解説します。
直帰率を確認するための準備
初めて探索を使う場合は何もない状態なので、まずは空の探索を作成し、使うディメンション・指標の準備をします。
- メニューから[ 探索 ]をクリックし、データ探索画面を表示し、新しいデータ探索を開始するの「空白」を選択
- 「指標」の横にある+をクリックし、指標の選択画面を表示させる
- 「セッション」グループをクリックして開き、「セッション」、「直帰率」にチェックを入れて「インポート」をクリック
- ディメンションを追加する為、「ディメンション」の横にある+をクリックして、ディメンション一覧を表示させる
- 「トラフィックソース」のグループをクリックしてディメンション一覧を表示させ、「セッションの参照元/メディア」をチェックする
- 「ページ/スクリーン」グループにある「ランディングページ+クエリ文字列」をチェックし、右上の「インポート」をクリック
- ディメンションに「セッションの参照元/メディア」、「ランディングページ+クエリ文字列」。指標に「セッション」、「直帰率」が表示されました
各参照元・メディア別の直帰率を確認したい場合
- 「設定」の「行」をクリックし、「セッションの参照元/メディア」を選択
- 「設定」の「値」をクリックし、「セッション」と「直帰率」の2つを選択
- 右の「自由形式1」タブに参照元/メディア別のセッション数と直帰率が表示されます
「自由形式1」タブをクリックすると名前を変更できるので、わかりやすい名前を付けておきます
ランディングページ別直帰率を確認したい場合
上記の状態からの続きとなります。作成した参照元/メディア別の直帰率のタブの右にある▼をクリックし、複製を選択して
- 作成した参照元/メディア別の直帰率のタブにある▼をクリックし、複製を選択
- 複製されて同じ内容のタブが作成されるので、タブの名前を変更
- 「設定」の行にある「セッションの参照元/メディア」を×をクリックして削除
- 行が無くなるので、クリックして「ランディングページ+クエリ文字列」を選択
- 右のタブにランディングページ別のセッション、直帰率が表示されます
関連記事:GA4のデータ探索レポートの使い方|8つの手法と活用方法を解説
まとめ
GA4では直帰よりもエンゲージメントに関する指標やレポートが充実しています。ユニバーサルアナリティクス時代は直帰率がよく見られる指標だったので気になるかもしれませんが、今後はエンゲージメント指標に注視していくと良いでしょう。
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