アナトミーBLOG
GoogleアナリティクスやGoogleタグマネージャーを使ったサイト分析のノウハウを公開しています

Googleアナリティクスのプロパティとは?プロパティの作成、設定方法

Googleアナリティクスのプロパティは、収集するアクセスデータを定義する重要な設定です。

また、プロパティには「Googleアナリティクス4プロパティ(GA4プロパティ)」と「ユニバーサルアナリティクスプロパティ(UAプロパティ)」の2種類があり、設定方法や機能、集計できる項目にも違いがあります。

そのため、これからプロパティを作成する人は、GA4プロパティとUAプロパティの違いを理解してから始めることをお勧めします。

この記事では、Googleアナリティクスのプロパティの作成、設定方法や、「Googleアナリティクス4プロパティ」と「ユニバーサルアナリティクス」の違いを解説します。

目次

Googleアナリティクスのプロパティとは?

Googleアナリティクスのプロパティは、アクセスデータを収集・分析する単位です。

プロパティは、アカウントに対して複数作成することができます。

プロパティには「Googleアナリティクス4プロパティ(以下、GA4プロパティ)」と「ユニバーサルアナリティクスプロパティ(以下、UAプロパティ)」の2種類があり、分析機能や計測方式に違いがあります。

たとえば、UAプロパティの場合は、プロパティごとに1つのトラッキングコードが発行されます。GA4プロパティの場合は、データストリームごとにトラッキングコードが発行されます。

Googleアナリティクス4プロパティ

「Googleアナリティクス4プロパティ」(以下、GA4プロパティ)は、2020年11月にスタートした最新のプロパティです。

GA4プロパティは「イベント」を基準として分析するためのプロパティで、Webサイトとアプリを統合して分析できるなど、高度な分析が可能です。

また、GA4プロパティではデータストリームと呼ばれる情報源からデータを集めて集計を行います。

ユニバーサルアナリティクスプロパティ

従来のプロパティは、ユニバーサルアナリティクスプロパティ(以下、UAプロパティ)と呼ばれています。

UAプロパティは「ページビュー」を基準として分析します。

UAプロパティはアカウントに内包され、ビューを内包しています。これらの関係性は以下の図の通りです。

Googleアナリティクスのアカウント・プロパティ・ビューの関係

また、UAプロパティ内には、ビューを複数作成することができ、各ビューのデータに基づくレポートを見ることができます。

現在のGoogleアナリティクスでは、標準ではGA4プロパティのみが作成され、UAプロパティは作成されません。

Googleアナリティクス4プロパティとユニバーサルアナリティクスの違い

GA4プロパティとUAプロパティには様々な違いがありますが、代表的なものを4つ紹介します。

GA4プロパティは全てがイベント、UAはページビューが基準

ユニバーサルアナリティクスは、ページ遷移を表す「ページビュー」を基準で、動画再生などをイベントとして別途計測する方式です。

一方、GA4プロパティは「イベント」が基準で、ページ遷移も動画再生も全てイベントです。

そのため、GA4プロパティでの分析ではイベントを条件としてデータを抽出したり、イベントの詳細を表示したりします。

GA4プロパティは複数デバイスを利用するユーザーを識別する

ユニバーサルアナリティクスは、1つのブラウザを1ユーザーとして認識していたため、PCとスマホでそれぞれブラウザを利用しているときには、2ユーザーとして判定されていました。

一方、GA4プロパティではGoogleアカウントなどの情報を利用し、別デバイス・別ブラウザであっても、同一ユーザーとしての判定ができるようになっています。

GA4プロパティはWebサイトとスマホアプリを統合的に分析できる

ユニバーサルアナリティクスでは、Webサイトとスマホアプリはそれぞれ別々に分析するしかありませんでした。

一方、GA4プロパティでは、データストリームにWebサイトとiOSアプリ、Androidアプリを登録することで、それらを統合した分析ができるようになっています。

GA4プロパティは高度なフィルタが使えない

ユニバーサルアナリティクスでは、パラメータ除外やURL置換といった高度なフィルタが使えますが、GA4プロパティにはありません。

GA4プロパティには、イベントを変更する機能があるのですが、正規表現や後方参照が使えないため、高度なURL置換をするにはUAプロパティを使う必要があります。

Googleアナリティクスの階層構造

Googleアナリティクスは、アカウント、プロパティ、データストリーム(もしくはビュー)の3階層の構造で成り立っています。

それぞれの役割と特徴を解説します。

アカウント

Googleアナリティクスのアカウントは、主にユーザー管理、権限等を管理する、一番大きな単位です。

内包する全てのプロパティに共通で設定できるフィルタも、アカウントで設定ができます。

一般的には、企業について1つのアカウントで運用されることが多いですが、企業やサイトの規模によってはその限りではありません。

アカウントについては、以下の記事で詳しく説明しています。

プロパティ

Googleアナリティクスのプロパティは、アカウントに紐づき、データの取得範囲を定義する単位です。

UAプロパティでは、アクセスデータを取得するためのプロパティIDやトラッキングIDは、プロパティ単位で割り当てられています。データを収集する対象のドメインや、セッションのタイムアウト設定、トラッキングコードの確認など、アクセスデータに関する様々な設定が行えます。

GA4プロパティでは、データストリームがその役目を担います。

データストリーム

データストリームは、GA4プロパティにおけるアクセスデータの収集源を定義します。

Webサイトのアクセスデータを表す「ウェブデータストリーム」と、アプリのアクセスデータを表す「アプリデータストリーム」から構成されます。

トラッキングコードは、データストリームごとに指定します。

ビュー

Googleアナリティクスのビューは、UAプロパティに紐づき、実際のレポートや分析を使用する単位です。

ビューは複数作成することができ、分析の目的に応じて様々なフィルタをかけてデータを整形します。

ビューについてや、ビューに設定するフィルタについては、以下の記事で詳しく説明しています。

Googleアナリティクス4プロパティの作成方法

Googleアナリティクス4プロパティの新規作成方法を解説します。

Googleアナリティクスのアカウントは既に存在している前提での解説となります。アカウントの取得方法については以下を参照ください。

プロパティを作成する

画面左下の歯車マークをクリックし、管理画面を表示します。

中央のカラムの「プロパティを作成」をクリックします。

Googleアナリティクス管理画面でプロパティを作成

プロパティ情報を登録する

プロパティの設定画面が表示されます。

プロパティの設定

「プロパティ名」はプロパティにつける名前で、「コーポレートサイト」「製品サイト」など任意の名前を入力します。分析に直接関係する項目ではないので名称は自由ですが、管理上、どのプロパティがどのサイトのアクセスデータを扱っているかが分かる名称にするとよいでしょう。

「レポートのタイムゾーン」は日本、「通貨」は日本円を選択し、[次へ]ボタンを選択します。

次は、ビジネスの概要画面が表示されるので、質問に回答します。

ビジネスの概要

データストリームを作成する

GA4プロパティが作成されると、データストリームを作成する画面が表示されます。

データストリームのプラットフォームを選択

ここでは[ウェブ]を選択します。

すると、データストリームの設定画面が表示されます。

「ウェブサイトのURL」は、分析対象のサイトのURLを入力します。httpとhttpsが選択できるので、サイトに合わせて選択します。

「ストリーム名」は任意の名前を入力します。

[ストリームを作成]ボタンを押すと、Webデータストリームが作成されます。

トラッキングコードを設置する

Webデータストリーム画面の下部にある「新しいページ上のタグを追加する」欄にトラッキングコードが表示されています。

コピーをボタンをクリックし、HTMLにタグを張り付けてください。

Webデータストリームのトラッキングコード

これで、GA4プロパティの発行と設置が完了です。

既にグローバルサイトタグ(gtag.js)が設置済みのページなら、「既存のページ上のタグを使用する」に記載の手順でプロパティをリンクさせるだけで、GA4プロパティが利用可能になります。

ユニバーサルアナリティクスプロパティの作成方法

Googleアナリティクス4プロパティではなく、ユニバーサルアナリティクスプロパティを作成する手順を紹介します。

プロパティを作成する

画面左下の歯車マークをクリックし、管理画面を表示します。

中央のカラムの「プロパティを作成」をクリックします。

Googleアナリティクス管理画面でプロパティを作成

プロパティ情報を登録する

プロパティの設定画面が表示されます。

「プロパティ名」はプロパティにつける名前で、「コーポレートサイト」「製品サイト」など任意の名前を入力します。「レポートのタイムゾーン」は日本、「通貨」は日本円を選択します。

ここで、ユニバーサルアナリティクスプロパティを作成するときは、[詳細オプションを表示]をクリックします。

[ユニバーサルアナリティクスプロパティの作成]をチェックし、「ウェブサイトのURL」に分析対象のサイトURLを入力します。

GA4プロパティが不要なら「ユニバーサルアナリティクスプロパティのみを作成する」を選びます。

入力ができたら、[次へ]ボタンをクリックします。

ビジネスの概要画面が表示されるので、質問に回答し、[作成]ボタンをクリックします。

ビジネスの概要画面

トラッキングコードを設置する

プロパティが作成されると、サイトに埋め込むトラッキングコードが発行されます。

ユニバーサルアナリティクスプロパティのトラッキングコード

このトラッキングコードをサイトのHTMLに記述します。

これでユニバーサルアナリティクスプロパティの基本的な設定は完了です。クロスドメイントラッキングを行う場合のプロパティやビューの設定については、以下を参照してください。

サーチコンソールと連携する

GoogleのSEO分析ツール、Google サーチコンソールとの連携も、プロパティ単位で実施します。

サーチコンソールとの連携は、UAプロパティのみの対応です。

[プロパティ設定]ページにある、「Search Console を調整」をクリックします。

既にサーチコンソールと連携済みの場合には、次の画面で連携しているサーチコンソールのサイトが表示されます。錬成されていない場合には、「追加」をクリックします。

サーチコンソールにサイトが登録されている場合、サイトの一覧が表示されるので、連携したいサイトを選択して登録完了です。サイトが登録されていない場合には、「Search Consoleにサイトを追加」をクリックし、サイトの登録を行います。

Google サーチコンソールの登録方法については、以下を参照してみてください。

 Googleアナリティクスのプロパティを移行する

頻繁に発生することではありませんが、アカウント間でGoogleアナリティクスのプロパティを移行する必要がある場合があります。

Googleアナリティクスのプロパティを移行するには、作業担当のユーザーが、移行元と移行先、両方のアカウントのユーザー管理、編集権限を持っている必要があります。

また、当然ながら移行先のGoogleアナリティクスアカウントがプロパティの上限数に達している場合には、移行が行えません。なお、プロパティの上限数はアカウントあたり50個です。

さらに、移行するGoogleアナリティクスのプロパティがGoogle Ad Managerとリンクしている場合は、一旦リンクを解除してからでなければ移行することができません。

そして、移行元のGoogleアナリティクスのプロパティは、移行先のGoogleアナリティクスアカウントで同意している規約に準拠する必要があります。

特にGDPRなどが関連してくるサイトのプロパティの場合は、移行先のGoogleアナリティクスアカウントの[[データ保持] 設定のユーザーデータとイベントデータの保持期間が、移行元のプロパティで設定しているサイトのプライバシーポリシーと異なっていないかなど、データの取り扱いを確認しておきましょう。

移行作業自体は簡単です。プロパティ設定内にある、「プロパティを移行」をクリックします。

プルダウンから移行先のアカウントを選択し、「移行を開始」をクリックします。

作業は以上です。移行完了までに数分程度かかる場合があるので、移行が完了するまで待っていてください。

プロパティを削除する

不要になったプロパティは削除することができます。

プロパティを削除すると、まずはゴミ箱へ送られ、一定の保存期間の後、ゴミ箱から削除されることで、完全に削除されます。

プロパティを誤って削除した場合でも、ゴミ箱にある間は復元することができますが、ゴミ箱からも削除されてしまうと、復元することができなくなります。

必要なプロパティを削除してしまわないよう、注意しましょう。

アカウントとプロパティの使い分け

複数のサイトがある場合、Googleアナリティクスのアカウントとビュー、どちらを追加して分析を行うのが良いでしょうか。

どちらを追加しても分析自体は可能ですが、アカウントでは、内包するプロパティすべてに共通でフィルタを設定できます。「自社IPからのアクセスは除外したい」など、複数のサイトに同様のフィルタを掛ける必要がある場合には、アカウントではなくプロパティを追加するのがよいでしょう。

ただし、1つのアカウントに内包できるプロパティは50個まで、という制限があります。クロスドメイントラッキングを設定していたり、自社で保有するサイトの個数が多いなど、プロパティの個数が50個を超えてしまう場合には、アカウントを追加して対応する必要があります。

プロパティとビューの使い分け

Googleアナリティクスのプロパティとビューは、どちらの設定でデータを絞り込むかが重要です。サイトの規模や性質によって正解かどうかは異なりますが、比較的一般的な使い分け方をご紹介します。

分析するサイトを絞り込む

プロパティにクロスドメイントラッキングを設定することで、複数サイトのアクセスデータを確認できるようになりますが、一方で、個別のサイトのアクセスデータに絞ってデータを確認することが難しくなります。

例えば、クロスドメイントラッキングを駆使して、コーポレートサイトと製品サイト複数を合わせたアクセスデータを取得できるプロパティを用意したとします。このプロパティのアクセスデータを個別の製品サイトのデータに絞り込むのは、ビューの設定では困難です。

このような場合には、クロスドメイントラッキングのプロパティに加え、各サイトのアクセスデータだけを取得するプロパティを用意するのがよいでしょう。

分析ディレクトリを絞り込む

サイト単位のデータの絞り込みはプロパティ単位の設定が有効でしたが、サイト内のディレクトリ単位で絞り込む場合にはビュー単位の設定が有効です。

例えば、「example.com/product/」以下に複数の製品サイトがディレクトリを切って配置されている場合には、「example.com/product/productA/」以下を取得するフィルタを設定したビューや、「example.com/product/productB/」以下を取得するフィルタを設定したビューを設定して、データを絞り込むのがよいでしょう。

プロパティの設定を最適化する

クロスドメイントラッキングやサーチコンソールとの連携など、プロパティの設定は複雑になりがちで、数が増えていくほど管理が大変になります。このような場合には、Googleアナリティクス導入サービスを使用し、プロパティやビューの設定をサイトの現状に最適化するのがおすすめです。既に導入済みの場合はもちろん、これからGoogleアナリティクスを導入する場合でも対応が可能です。

Googleアナリティクスのプロパティについてのまとめ

Googleアナリティクスのプロパティについて、アカウント、ビューと合わせて解説しました。

プロパティの設定はGoogleアナリティクスのデータ取得の肝ですが、一度設定してしまえばなかなか変更しないものです。いざ追加や変更が必要になった時にも対応できるように、しっかり覚えておきましょう。

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