GA4に計測データが反映されないときの確認項目5つ
- 2016.12.21
- Googleタグマネージャー
GoogleタグマネージャーでGoogleアナリティクスを導入したはずなのに、「ページビューが0のまま」ということはありませんか?
Googleタグマネージャーは仕組みが複雑なので、原因究明に時間がかかることも。このようなときは、「HTMLソース」「タグマネージャーの設定」「Googleアナリティクスの設定」の順にチェックして、問題を切り分けることをお勧めします。
この記事では、GoogleタグマネージャーでGoogleアナリティクスがうまく動作しないときの確認項目を紹介します。
- 関連記事:Googleアナリティクスとは?
タグマネージャーのトラッキングコードが設置されているか?
まず、GoogleタグマネージャーのトラッキングコードがHTMLソースに存在するかを確認します。
正しく設置されているときは、次のように<head>タグ内と、<body>タグ直後の2か所にトラッキングコードがあるはずです。
<html>
<head>
:
<!-- Google Tag Manager -->
<script>(function(w,d,s,l,i){w[l]=w[l]||[];w[l].push({'gtm.start':
new Date().getTime(),event:'gtm.js'});var f=d.getElementsByTagName(s)[0],
j=d.createElement(s),dl=l!='dataLayer'?'&l='+l:'';j.async=true;j.src=
'https://www.googletagmanager.com/gtm.js?id='+i+dl;f.parentNode.insertBefore(j,f);
})(window,document,'script','dataLayer','GTM-XXXXXX');</script>
<!-- End Google Tag Manager -->
:
:
</head>
<body>
<!-- Google Tag Manager (noscript) -->
<noscript><iframe src="https://www.googletagmanager.com/ns.html?id=GTM-XXXXXX"
height="0" width="0" style="display:none;visibility:hidden"></iframe></noscript>
<!-- End Google Tag Manager (noscript) -->
:
:
なお、GTM-XXXXXX
部分はサイトによって値が異なります。
トラッキングコードの正しい値は以下の手順に従い、Googleタグマネージャーの管理画面で確認してください。
- Googleタグマネージャーにログインし、[管理]タブをクリックします。
- アカウント⇒コンテナの順に選択します。
- [Googleタグマネージャーをインストール]を選択します。

- タグマネージャーのトラッキングコードが表示されます。

ブラウザでJavaScriptエラーが発生していないか?
トラッキングコードの挿入位置が間違っていたり、トラッキングコード自体が間違っている場合、Googleタグマネージャーが動作しないので、Googleアナリティクスのトラッキングも行われません。
次の手順で、JavaScriptコードの実行エラーが発生していないかを確認します。以下はChromeでの確認方法です。
- Chromeで該当ページを開きます。
- F12キー(もしくは[その他のツール]-[デベロッパー ツール])でデベロッパーツールを起動します。
- [Console]タブをクリックし、エラーメッセージが出力されていないかを確認します。
GoogleタグマネージャーでGoogleアナリティクスのタグを追加しているか?
Googleタグマネージャーは動的にタグを追加するので、Googleアナリティクスのタグが正しく追加されているかどうかはHTMLソースをチェックしても分かりません。
そこで、Googleタグマネージャーのプレビュー機能を利用し、タグマネージャーが動的に追加したタグの内容を確認します。
Googleタグマネージャーが動的に追加したタグを確認する
- Googleタグマネージャーで、アカウント⇒コンテナを選択します。
- [公開]ボタンの左隣にある[プレビュー]ボタンをクリックします。

- Your websites’s URL欄に、調査したいWebページのURLを入力します。
- [Connect]ボタンをクリックします。

- 「Tag Assistant」のタブと、調査対象ページがポップアップ表示されます。Tag Assistantウィンドウの[Continue]ボタンをクリックします。

- Summary欄の[Tags Fired]の下に、Googleタグマネージャーがこのページで発行したタグが表示されます。「Googleアナリティクス:GA4設定」や「ユニバーサルアナリティクス」が表示されていればOKです。

- 「Googleアナリティクス:GA4設定」や「ユニバーサルアナリティクス」をクリックすると、タグの詳細を確認できます。
Tags Not FiredにGoogleアナリティクスが表示されている場合
「Googleアナリティクス:GA4設定」や「ユニバーサルアナリティクス」がTags Not Firedに表示されているときは、Googleタグマネージャーがアナリティクスのタグを配信していません。
最も多い原因は配信トリガーの誤りなので、まずは配信トリガーを「All Pages」に変更してみてください。
Tags FiredにもTags Not FiredにもGoogleアナリティクスが表示されていない場合
Tags Not Firedにもアナリティクスが表示されていないときは、Googleタグマネージャーにアナリティクスのタグが登録されていません。
以下の記事を参考に、GoogleタグマネージャーでGA4プロパティもしくはユニバーサルアナリティクスのタグを追加してください。
- 関連記事:Googleタグマネージャーの使い方
Googleタグマネージャーで正しい測定ID・トラッキングIDを設定しているか?
Googleアナリティクスの測定IDやトラッキングIDに誤りがあると、Googleアナリティクス側に正しいページビューデータが送信されません。
Chrome拡張機能「Google Tag Assistant」を使うと、どの測定ID・トラッキングIDがGoogleアナリティクスに送信されているかが簡単にわかります。
詳しい使い方は、以下の記事を参考にしてください。
Googleアナリティクス側で特定のIPアドレスやURLを除外していないか?
ここまでの確認作業がクリアできれば、あとはGoogleアナリティクス側の設定のみです。
まず、リアルタイムレポートで計測されているかどうかを確認します。
GA4プロパティとUAプロパティの場合でそれぞれ説明します。
リアルタイムレポートを確認する(GA4プロパティ)
まず、Googleアナリティクスのトラッキングコードを設置したページにブラウザで何度かアクセスしてみます。
- Googleアナリティクス4プロパティのメニューで、[レポート]-[リアルタイム]を選択します。
- 「過去30分間のユーザー」を確認します。

上記のようにユーザー数が1以上ならアクセスが計測されていますが、0の場合はIPアドレスで除外されている可能性があります。IP除外設定を確認してみてください。
リアルタイムレポートを確認する(UAプロパティ)
ユニバーサルアナリティクスプロパティの場合も、まずはトラッキングコードを設置したページにブラウザでアクセスしてみます。
- Googleアナリティクスのメニューで、[レポート]-[リアルタイム]-[コンテンツ]を選択します。
- ページビュー数をクリックします。
- ページのURLやページビュー数を確認します。

この時、ページビュー数やアクティブユーザー数が0であれば、IPアドレスやURLでアクセス除外されている可能性があります。
ビューフィルタを無効にするか、フィルタが存在しないビューに切り替えて再度試してみましょう。
なお、ビューに設定されているフィルタの内容は、[管理]タブでアカウント⇒プロパティ⇒ビューの順に選択し、[フィルタ]をクリックすると確認できます。
アナトミーで計測データを確認する
Webサイト分析ツール「アナトミー」の無料ダッシュボードでは、確認したいページのURLを登録するとPV数を簡単に確認できます。また、ページにアクセスして情報を取得しているので、GA4やサーチコンソールでは得られない画面キャプチャの情報も持っています。

上記の「ページ詳細レポート」機能ではPV数の他に画面キャプチャ・タグ構造・検索キーワード一覧も一緒に確認できます。
様々なGA4指標のグラフでは、直近8週間分のPV数を確認できます。

上記の例では、8/27〜9/2までのPV数が385だと分かります。
まとめ
複数のプロパティを管理している場合は、トラッキングIDや測定IDを取り違えたりしやすいです。タグマネージャーを利用している場合は特にその傾向が高いので、測定できないときはこの記事の手順に従って一つ一つ設定をチェックしてみてください。
Googleアナリティクスの設定がうまくいかない方は、「Googleアナリティクス導入サービス」での支援も可能ですので是非ご相談ください。
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