Googleアナリティクスで「/」と「/index.html」をまとめて計測する方法

こんにちは、Webサイト分析ツール「アナトミー」開発チームの江頭です。

URLの末尾が「/」で終わるときも、URLの末尾が「/index.html」で終わるときも、ブラウザには同じページが表示されます。

しかし、Googleアナリティクスの初期設定だと、別々のページとしてページビュー数などが計測されてしまいます。

この記事では、「/」と「/index.html」をまとめて計測するためのGoogleアナリティクスの設定方法を説明します。

目次

GoogleアナリティクスはURLごとに計測する

Googleアナリティクスでは、ページの内容ではなく、ブラウザがアクセスしたURLに基づいて集計されます。そのため、初期設定のままだと、次のように「/」と「/index.html」ページへのアクセスがそれぞれ別々に計測されてしまいます。

「/」と「/index.html」ページへのアクセスがそれぞれ別々に計測されてしまいます。

TOPページのページビュー数は12ですが、「/」と「/index.html」に分かれて計測されてしまっていることが分かります。

このように、Googleアナリティクスはindex.htmlをTOPページとして扱ってくれません。

Googleアナリティクスの設定を変更し、「/」と「/index.html」をまとめる設定をすると、index.htmlをTOPページとして合算してくれます。

Googleアナリティクスで「/」と「/index.html」を合算するための設定

Googleアナリティクスで「/」と「/index.html」をまとめて計測するには、ビューのデフォルトページ設定による方法と、フィルタ設定を使った方法の2通りがあります。

方法① 「デフォルトのページ」をindex.htmlに設定する

「デフォルトのページ」とは、Googleアナリティクスのビューの設定項目の一つです。
初期状態では「デフォルトのページ」は未設定ですが、これを index.html に変更します。

設定変更手順

  1. Googleアナリティクスの管理画面を開きます。
  2. 設定を変更するビューを選択します。
  3. ビュー列にある「ビューの設定」メニューを選択します。
  4. 「デフォルトのページ」に「index.html」を入力します。
  5. 「保存」をクリックして設定を保存します。
「デフォルトのページ」をindex.htmlに設定する

※PHPを使用したサイトでは「index.php」になるなど、サイトによってデフォルトのページは異なります。

デフォルトのページをindex.htmlに設定すると、それ以後、「/」で終わるURLは「/index.html」へ合算されて集計されます。

「/」で終わるURLのアクセス指標は「/index.html」へ合算されます

「デフォルトのページ」設定の注意点

「/index.html」が「/」に合算されるわけではなく、「/」が「/index.html」に合算されます。「/index.html」を「/」に合算したいときは、次に説明するフィルタ設定を利用してください。

また、後述しますが、「デフォルトのページ」設定は、他の設定項目にも影響することもあるので、フィルタ設定がおすすめです。

方法② フィルタでindex.htmlを除去する

「デフォルトのページ」は、簡単に設定できる一方、Googleアナリティクスに表示されるURLの末尾が「index.html」で固定されてしまう欠点や、他の設定項目にも影響する欠点があります。

フィルタの設定では、「/index.html」を「/」に合算することができます。

設定変更手順

  1. Googleアナリティクスの管理画面を開きます。
  2. 設定を変更するビューを選択します。
  3. ビュー列にある「フィルタ」メニューを選択します。
  4. 「+フィルタを追加」をクリックします。
  5. 「フィルタ名」に任意の名前(例:index.htmlを除去)を入力します。
  6. フィルタの種類で「カスタム」を選択します。
  7. 選択肢の中から「検索して置換」を選び、各項目を以下のように入力します。
項目入力値
フィルタフィールドリクエストURI
検索文字列/index.html
文字列の置換/
フィルタでindex.htmlを除去する
  1. 「保存」ボタンをクリックします。

この設定により、それ以後、Googleアナリティクスはindex.htmlを除去して集計するようになります。

「/index.html」で終わるURLのアクセス指標は「/」へ合算されます。

設定変更の注意点

過去のデータは補正できない

「デフォルトのページ」設定も、フィルタ設定も、過去のデータに遡って適用される訳ではありません。設定した後から適用が開始されます。

パラメータは維持される

設定変更しても、URLのパラメータは維持されます。

特定のパラメータも除外するには、以下の記事を参照してください。

目標の到達ページの設定を確認しておく

「デフォルトのページ」でも「フィルタ設定」でも、Googleアナリティクスの内部でURLが変更されます。そのため、URLを指定してる設定項目すべてに影響します。

特に注意が必要なのが、目標設定の到達ページURLです。たとえば、到達ページのURLが /complete/ という設定になっているとき、デフォルトのページを index.html に変更すると、コンバージョンが発生しなくなります。到達ページのURLを /complete/index.html に変更する必要があることに注意してください。

「デフォルトのページ」設定は簡単なのですが、このように他の設定への影響が大きいので、フィルタ設定で行うことをお勧めします。

まとめ

今回は、Googleアナリティクスで「/」と「/index.html」をまとめて計測する方法を説明しました。Googleアナリティクス以外の方法としては、Webサーバー側で /index.html にアクセスしたら  / へリダイレクトするように設定するというやり方もありますね。

アクセスデータの分析には、まず正しく集計されたデータが必要です。また、Googleアナリティクスは過去に遡って集計することができないので、速やかに適切な設定をすることが大切です。

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