utm_mediumの種類は?チャネルグループとの関係
- 2018.11.02
- Googleアナリティクス
Googleアナリティクスで、トラフィックの種類を表すのが「チャネルグループ」です。
Google広告なら、Googleアナリティクスと連携させることで適切なチャネルグループへ自動的に分類されますが、それ以外のトラフィックは分類されません。
トラフィックを正しいチャネルグループに分類するためには、URLにutm_mediumパラメータを付加し、カスタムキャンペーンとして設定する必要があります。
この記事では、utm_mediumの種類とチャネルグループとの関係、utmパラメータの設定例を紹介します。
- 関連記事:Googleアナリティクスとは?
utm_mediumとは?
utm_mediumとは、カスタムキャンペーンで利用するutmパラメータの1つで、マーケティングメディアの種類を表すものです。
よく利用するutm_mediumには、cpc、email、affiliateなどがあります。
Googleアナリティクスでは、utm_mediumはメディアとして扱われ、[集客]-[すべてのトラフィック]-[参照元 / メディア]レポートなどに表示されます。
utmパラメータとは?
utmパラメータは、Googleアナリティクスでトラフィックの流入元を分類したいときに利用します。
たとえば、メルマガ経由でサイトに流入したトラフィックをGoogleアナリティクスで分析したいなら、メルマガ内のURLにutmパラメータを付与することで実現できます。
utmパラメータには、以下の5種類があります。
- utm_source
- utm_medium
- utm_campaign
- utm_term
- utm_content
このうち、よく利用するパラメータがutm_source、utm_medium、utm_campaignです。
チャネルグループとは?
チャネルグループとは、検索流入や広告流入など、トラフィックの流入元の分類を表します。
Googleアナリティクスのデフォルト設定では、チャネルグループは以下の10種類があります。
チャネル名 | 流入元 |
---|---|
Direct | ブラウザのお気に入り等の直接流入 |
Organic Search | Googleやyahoo等の検索エンジンからの流入 |
Social | SNSからの流入 |
メールからの流入 | |
Affiliates | アフィリエイト広告からの流入 |
Referral | 外部サイトからの流入 |
Paid Search | 有料検索からの流入 |
Other Advertising | その他の広告からの流入 |
Display | ディスプレイ広告からの流入 |
(Other) | 上記のいずれにも該当しない流入 |
トラフィックは必ず上記10種類のいずれかに分類されます。トラフィックが複数のチャネルグループに属することはありません。
Googleアナリティクスでは、[集客]-[概要]レポートなどで、チャネルグループを確認できます。

utm_mediumとチャネルグループの関係
Googleアナリティクスのデフォルトチャネルグループでは、utm_mediumごとに特定のチャネルが割り当てられています。
分類したいチャネルのutm_medium値をカスタムキャンペーンパラメータとして使用することで、トラフィックを特定のチャネルグループに分類させることができます。
以下がutm_mediumとチャネルグループとの対応を表します。
チャネルグループ | utm_medium | 説明 |
---|---|---|
Organic Search | organic | 検索エンジン |
Social | social social-media social media sm | ソーシャルメディア |
social-network social network | SNS | |
メール | ||
Affiliates | affiliate | アフィリエイト広告 |
Referral | referral | 外部サイトからのリンク |
Paid Search | cpc | クリック単価型のリスティング広告(Cost Per Click) |
ppc | 検索エンジン連動型広告(Pay Per Click) | |
paid search | リスティング広告 | |
Other Advertising | cpv | 広告視聴単価型の広告(Cost Per View) |
cpa | コンバージョン報酬型の広告(Cost Per Acquisition) | |
cpp | 購買報酬型の広告(Cost Per Purchase) | |
content-text | テキスト広告 | |
Display | display | ディスプレイ広告 |
cpm | インプレッション単価型広告(Cost Per Mille) | |
banner | バナー広告 |
cpcは、Google広告やFacebook広告などクリック課金型の広告のことです。
カスタムキャンペーンによるトラフィック分類
カスタムキャンペーンでは、utm_sourceとutm_mediumの二つのパラメータをURLに付加する必要があります。どちらか1つでも欠けるとカスタムキャンペーンとして認識されません。
utm_sourceには、googleやyahoo、あるいはメルマガ名など、流入元の種類を設定します。
設定例1:
https://example.com/?utm_source=facebook&utm_medium=social-network
トラフィックが「Social」に分類されます。
設定例2:
https://example.com/?utm_source=anatomy-mailmag&utm_medium=email
トラフィックが「Email」に分類されます。
utm_medium=referralを使うケース
外部サイトからのリンクは、特にカスタムキャンペーンパラメータを付与しなくても、トラフィックがReferralに分類されます。
そのため、utm_medium=referralを利用するケースは一見なさそうに見えます。
utm_medium=referralを使うケースとしては、参照元サイトをドメイン名ではなく、別の名前で分類したいケースです。
GoogleアナリティクスでチャネルReferralの参照元を分析すると、次のようにドメイン名がたくさん並んでいます。

この参照元を別名にするには、aaa.example.comなどに設置されたリンクURLを次のように変更します。
https://www.symmetric.co.jp/?utm_source=example&utm_medium=referral
こうすると、参照元がutm_sourceで設定したexampleとなります。
まとめ
今回は、デフォルトのチャネルグループに分類するためのパラメータの設定方法を説明しました。
チャネルは流入元の種類を計測するのに便利なディメンションなので、ぜひ適切なパラメータを設定して流入元解析にチャネルを活用してください!
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