KPIの達成度を確認するには?
Webサイトの改善プロセスにおいて、実行した施策の結果を確認し、その原因を考えていくことが大切です。
そして施策の成果を判断するには、KPIの達成状況を確認する必要があります。
ここでは、Googleアナリティクス4を使ってKPIの達成度とKPIに至った経路を確認する方法をご紹介します。また、KPIを簡単に確認できるツールもご紹介します。
KPIとは
KPI(Key Performance Indicator)とは、「重要業績評価指標」といい、ビジネスの目標に対しての具体的な指標です。
例えば、とあるサイトで、会員登録の増加を目標としていた場合は、サイト上の会員登録数がKPIとなります。
KPIとなるアクション(イベント)はサイトによって異なり、GA4の標準イベントでは測れない事がほとんどです。そのため、GA4でKPIを計測するにはカスタムイベントを作成する必要があります。カスタムイベントについては以下の記事で解説していますのでご確認ください。
KPIの達成度とは?
Webサイトのビジネス目標に向けた成果は、KPIの達成度で評価できます。
KPIの達成度は、[KPIの実績値] ÷ [KPIの目標値] で計算できます。例えば、とあるサイトのKPIがPV数だった場合
630(KPIの実績値)÷ 1000(KPIの目標値)=0.63
となり、目標達成率は63%となります。
KPIの達成度を日々確認することで、目標に向けた施策の成果を実感できます。
GA4でKPI達成数を確認する方法
ここではKPIの達成数とKPIに至った経路を「探索レポートの経路データ探索」で確認する方法をご紹介します。
※あくまで、分析方法の一例です。
とあるサイトで「会員登録」をKPIに設定していると仮定します。
- サイドバーの「探索」を選択
- 「経路データ探索」を選択
- 「最初からやり直す」を選択
※経路データ探索を作成した際に既にデータが表示されているためリセットする。
- 「終点」を選択し、「イベント名」を選択
- 該当のイベントの数値(KPI)が表示される
上記の画像では、会員登録数が62人と確認できました。また、「/how-to-use-tachikawa」というページを経由して会員登録に至った人数は5人でした。
経路データ探索だと、どのページを辿って会員登録に至ったかがわかるので想定していたページからの流入が少なければそのページを修正するなど改善の目途がたちます。
その他の探索については以下のページで解説しています。参考にしてみてください。
アナトミーでKPI達成度を確認する方法
Webサイト分析ツール「アナトミー」はGA4とGoogle サーチコンソールを統合したツールです。
タイルビュー版では、1つのページを1つの緑タイルで表現しています。そのため、タイルを選択するだけで各ページに設定したKPIを簡単に確認できます。ここでは、とあるページに設定したKPIを確認する方法を紹介します。
※タイルビュー版は有料プランです。
アナトミーでは「ノート機能」で以下の5つのKPIを設定できます。
※今回は「PV」をKPIとしました。
- PV
- google検索流入
- エンゲージメント
- エンゲージメント率
- 遷移数
KPIを設定すると過去5ヶ月分(週次だと5週間分)のKPI達成数を簡単に確認できます。
上記の画像だと、とあるページの目標は2,000PVで設定されており、2024年5月時点のKPIは2,273PVで目標を達成したことがわかります。
まとめ
KPIを日々確認することは、サイトの運営にとって大切なことです。サイトの目標を決め、KPIを設定することでサイトの改善に役立ちます。また、GA4で分析が難しいと感じる方は簡単に分析ができるWebサイト分析ツールを利用するのも良いでしょう。