昨今、プライバシー保護の観点から「Cookie(クッキー)規制」が世界的に強まり、自社のGA4計測への影響に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。GA4は基本的に現行のプライバシー基準に配慮した「ファーストパーティクッキー」という仕組みを利用してデータを収集しています。
この記事では、Cookie規制が叫ばれる中でGA4がどのようにユーザーを識別しているのか、その仕組みと計測の制約について分かりやすく解説します。
Cookie(クッキー)とは
Cookie(クッキー)とは、Webサイトを訪問した際に、ブラウザ(ChromeやSafariなど)に一時的に保存される小さなテキストデータです。主にユーザーを識別するためのID(ランダムな文字列など)が記録され、ログイン状態の維持やカート情報の保持などに使われます。例えば、ネットショップでページを閉じてもカートの中身が残るのは、Cookieを使って同一ユーザーとして識別しているためです。
Cookieの種類
Cookieには「ファーストパーティークッキー(1st Party Cookie)」と「サードパーティークッキー(3rd Party Cookie)」があります。
Cookie規制との関係
近年はプライバシー保護の観点から、特に複数のサイトを横断してユーザーを追跡できるサードパーティークッキーの利用が世界的に規制・廃止の方向に進んでいます。いわゆる「Cookieレス」と呼ばれる動きです。
一方で、GA4は基本的に自社サイト内で利用されるファーストパーティークッキーを用いて識別を行うため、現行のプライバシー基準に配慮した仕組みとなっています。
GA4におけるCookieのデータ収集とユーザー判別
ユーザーがサイトにアクセスすると、GA4のタグがブラウザにクッキー(_gaなどの識別子)を生成・保存します。
その後、ユーザーがページを移動したり特定のボタンをクリックしたりするたびに、クッキーに保存された識別子をもとにした行動データがGA4に送信されます。
アクセス時に、すでにそのサイトのCookie(識別番号)がブラウザにあれば「リピーター」と判別します。なければ一般的に「新規ユーザー」と計測されます。
知っておくべきGA4のCookieの基本仕様
安全性の高いファーストパーティクッキーにも、ブラウザの仕様による計測上の限界があります。正しくデータを分析するために知っておくべき、主な2つの制約は以下の通りです。
識別用Cookieの名称と初期値
GA4は、ユーザーの識別やセッション状態の保持のために主に _ga や _ga_<container-id> というファーストパーティクッキーを発行します。これらはデフォルトで「2年間」の有効期限が設定されています。
有効期限のカスタマイズ(オーバーライド)
自社のルール等に合わせてデフォルト設定を変更したい場合は、GA4の管理画面(Googleタグの設定)から、有効期限を「即時から25か月まで」の間で指定して短縮・変更することができます。
Cookieの有効期限や更新方法のカスタマイズが必要な場合は、GA4の管理画面から変更可能です。詳しい手順については以下の公式ヘルプを参照してください。
関連ページ:ディメンションと指標 [GA4] ウェブサイトでの Cookie の使用
クッキー計測の制約
デバイスやブラウザが異なると別データになる
クッキーは「ブラウザごと」に保存されるため、同一人物であっても「会社のパソコン(Chrome)」と「私物のスマホ(Safari)」からのアクセスは、GA4上では「2人のユーザー」としてカウントされます。
Apple製品(Safari)の仕様による保存期間の制限(ITP)
Safariブラウザではプライバシー保護のため、ファーストパーティクッキーであっても「最短1〜最長7日間程度(利用状況や設定により変動)」で自動消去される仕組みがあります。期間が空いて再訪問したユーザーは、実際はリピーターであっても「新規ユーザー」としてカウントされてしまいます。
まとめ
GA4のデータ収集は、ユーザーのブラウザに保存される「Cookie(ランダムな識別番号)」によって行われています。安全な仕組み(ファーストパーティクッキー)ですが、「ブラウザが変わると別人とみなされる」「Safariでは数日で消える」という技術的特性(限界)があります。この仕組みを理解することで、GA4の「ユーザー数」などのレポート数値を正しく読み解けるようになります。








