Googleアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス・GA4)、Googleタグマネージャー、サーチコンソールを使ったアクセス解析やサイト分析のノウハウを公開しています。

GA4でリファラーを調べる方法

リファラーとは、サイトへの流入元ページのことです。Googleアナリティクスで、コンバージョンとリファラー(流入元)との関係を調べると、例えばコンバージョン率の高い流入元がどのページかが分かります。

この記事では、Googleアナリティクスでリファラーを調べる方法を紹介します。

リファラーとは?

リファラー(Referer)とは、ブラウザがWebサーバーに送信する情報の1つで、ユーザーが直前にアクセスしたページのURLのことです。

たとえば、あるサイト(https://example.com/) にアナトミーBlogのリンクが張ってあるとします。ユーザーがリンクをクリックすると、ブラウザは次のようなHTTPリクエストをサーバーに送ります。

GET / HTTP/1.1
Host: blog.siteanatomy.com
:
(中略)
:
Referer: https://example.com/

このRefererヘッダを調べることで、どのページからサイトへ流入してきたのかが分かるのです。

Googleアナリティクスでリファラーの調べ方

Googleアナリティクス4プロパティの場合

  1. [集客]-[トラフィック獲得]を選択します。
  2. セッション参照元/メディアの上に referral を入力し、Enterキーを押します。
  3. 参照元ドメインが表示されます。

ユニバーサルアナリティクスプロパティの場合

[行動]-[サイトコンテンツ]-[ランディングページ] レポートなどで、「セカンダリディメンション」として「完全なリファラー」を選びます。
すると、次のようにサイトへ流入元となったサイトのURLが表示されます。

Refererヘッダと完全なリファラーの違い

Googleアナリティクスの「完全なリファラー」と「Refererヘッダ」には、次のように3つの違いがあります。

1つ目は、完全なリファラーは、外部のURLのみ設定されるという点です。たとえば、https://blog.siteanatomy.com/111 から https://blog.siteanatomy.com/222 へ遷移したときも、ブラウザからRefererヘッダが送信されますが、「完全なリファラー」には設定されません。外部から流入したときの遷移元URLが「完全なリファラー」になります。

2つ目は、キャンペーンパラメータ(utm_sourceutm_medium)付きのURLに流入したときは、完全なリファラーは utm_source の値に置き換わってしまうので、流入元のURLは分かりません。

3つ目は、Refererヘッダには https:// のようなスキーマが含まれますが、完全なリファラーには含まれません。

このように、「完全なリファラー」はRefererヘッダといくつか違いがあります。

基本的には、サイトへの流入元を表す指標として利用されています。

完全なリファラーを一覧表示する

Googleアナリティクスでカスタムレポートを作ると、完全なリファラーをいつでも参照できるようになります。
リファラーのカスタムレポートを作るには、以下の手順で行います。

  1. [カスタム]-[カスタムレポート]メニューを開きます。
  2. [新しいカスタムレポート]ボタンをクリックします。
  3. タイトル、名前に「リファラーレポート」を入力します。
  4. 指標として「セッション」を追加します。
  5. ディメンションとして「完全なリファラー」を追加します。
  6. フィルタ欄で左から順に「一致」「デフォルトチャネルグループ」「正規表現」を選び、(Referral|Social)を入力します。
  7. [保存]ボタンをクリックします。

「完全なリファラー」に流入元URLが含まれるのは、チャネルグループがReferralもしくはSocialのときなので、フィルタでチャネルグループを絞り込んでいます。

完全なリファラーが不正確なURLになる原因

「完全なリファラー」を見てみると、example.com/blog/123456 のように参照元URLの全体が表示される場合と、 example.com/ のようにドメイン部分のみしか表示されていない場合の2通りあることが分かります。

これは、リファラーポリシーと言って、流入元のサイト側でRefererヘッダに何を送信するかを制御しているためです。

そのため、流入元サイトによっては、流入元となった完全なURLを分析することができません。

このように、Refererヘッダだけに頼って流入元を分析するには限界があります。確実に流入元を識別したいときは、外部からのリンク先をキャンペーンパラメータを付けたURLに設定するとよいでしょう。

完全なリファラーが(direct)になる原因

そのほか「完全なリファラー」が (direct) となるケースがあります。これは、流入元が「(direct) / (none)」になる原因と同じく、URL入力やブックマーク、メールからの流入です。

まとめ

Googleアナリティクスの「完全なリファラー」を利用すると、サイトへの集客という観点で、流入元を詳しく調べることができます。ぜひ「完全なリファラー」を活用してみてください。

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