Googleアナリティクス360とは?無料版との違いを解説

今回の記事では無料で使えるアクセス解析ツール「Googleアナリティクス」の有料版である「Googleアナリティクス360」についてお話ししたいと思います。


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目次

Googleアナリティクス360とは

Googleアナリティクスは無料で使える高機能なアクセス解析ツールですが、有料版の「Googleアナリティクス360」が存在しています。

Googleアナリティクス360

以前は「Googleアナリティクス プレミアム」という名前でしたが名称変更して今の名前になりました。

無料版とGoogleアナリティクス360の上限値の違い

Googleアナリティクス360では、無料版と比べ、さまざまな上限値が緩和されています。

利用可能な上限数無料版Googleアナリティクス360
データの保持期間最大 14ヶ月最大 50ヶ月(4年2ヶ月)
データ探索のサンプリング数1,000万10億
オーディエンス作成数最大 100個最大 400個
キーイベント最大 30個最大 50個
カスタム指標最大 50個最大 125個
BigQueryへのデータ出力1日100万イベント数十億イベント

数字だけを見ると「単純に上限が増えるだけ?」と思うかもしれませんが、実際のアクセス解析業務においては、この差が分析の質とスピードに決定的な違いを生み出します。

それでは具体的に、どのような悩みが360によって解決されるのか、詳しく解説します。

1. サンプリング回避による正確なデータ分析

  • 無料版の課題: GA4の「探索レポート」を使って詳細な分析をする際、対象データが1,000万イベントを超えると「サンプリング(データの間引き)」が発生します。これは、一部のデータから全体を推測する仕組みのため、「実際の売上数値とGA4の数値が合わない」「細かいユーザーの動きが見えなくなる」という致命的な問題が起こります。
  • 360の解決策: 上限が10億イベントに引き上げられるため、アクセス数の多い大規模サイトでもデータが間引かれることなく、常に正確な実数ベースでの分析が可能になります。

2. BigQuery連携と長期データ保持

  • 無料版の課題: データの保持期間が最大14ヶ月のため、探索レポートで2年前の同じ時期と比較することができません。また、生データを保存するBigQueryへの出力も1日100万イベントという厳しい制限があり、月間数百万PV規模のサイトだと夕方には上限に達し、データが欠損してしまいます。
  • 360の解決策: データ保持期間が最大50ヶ月(4年以上)に延びるため、過去数年分のトレンド比較が管理画面上で完結します。またBigQueryの制限も実質無制限となり、AI分析やBIツールでの可視化を行うための欠損のないデータを蓄積し続けられます。

Googleアナリティクス360だけで利用できる強力な機能

単純な上限の緩和だけでなく、360には大規模な組織での運用をラクにする専用機能が備わっています。

① サブプロパティ機能

  • 無料版の場合: 「A部署にはAブランドのデータだけ、外部の代理店には特定のページのデータだけ見せたい」と思っても、プロパティ自体を分けるか、複雑なフィルタリングをするしかなく、管理が非常に煩雑でした。
  • 360の場合: メインとなる巨大なプロパティから、「特定の国」「特定のブランド」「特定のディレクトリ」などの条件でデータをすぽっと切り出し、別々の独立したプロパティとして管理できます。閲覧権限も個別に設定できるため、巨大企業や複数ブランドを展開する企業での権限管理が非常に簡単になります。

② 統合プロパティ機能

  • 無料版の場合: 「自社のコーポレートサイト」と「サービスサイト」、さらに「スマホアプリ」がある場合、全体の動きを見るには手作業でデータを足し合わせるか、エンジニアに頼んでBigQueryでSQLを書いて計算してもらう必要がありました。
  • 360の場合: 複数の異なるサイトやアプリのプロパティを、ボタン一つで1つの統合プロパティに合体させることができます。これにより、コーポレートサイトで認知したユーザーが、サービスサイトでどれくらい購入に至ったかといった、ブランドをまたいだユーザーの回遊状況をGA4の画面上で簡単に横断分析できるようになります。

③ 圧倒的なデータ処理スピードとデータ保証

  • 無料版の場合: システムはベストエフォートであり、当日のデータが管理画面に反映されるまでに24時間〜48時間ほどかかるケースが頻繁にあります。
  • 360の場合: 最速4時間以内でのデータ更新がSLA(サービス品質保証)として約束されています。セール当日や新製品のローンチ時など、リアルタイムに近いスピードで状況を把握し即座にマーケティング施策を修正したい企業にとっては必須の機能です。また、万が一システム障害が起きた際の手厚い公式サポートも付帯します。

Googleアナリティクス360の価格

現在のGA4 360では、月間のイベント数(アクセス規模)に応じた基本料金 + 超過分の従量課金制となっています。これにより、以前よりもリーズナブルな初期費用(月額数十万円〜)でスタートできるようになり、中規模以上のサイトでも導入を検討しやすくなりました。

正確な見積もりは、Googleの公式認定パートナー(リセラー企業)を通じて取得する必要があります。

Google マーケティング プラットフォーム

Googleアナリティクス360は、Google マーケティング プラットフォームという企業向けマーケティング統合ブランドの1サービスとして位置づけられています。

GTMやLooker Studio、各種Google広告ツールとシームレスに連携できますが、ツールのラインナップには近年大きな変化がありました。

・Googleオプティマイズ: 2023年9月にサービス終了

・Googleサーベイ: 2022年11月にサービス終了

現在はこれら過去のツールに代わり、GA4自体に組み込まれた高度な予測オーディエンスや、サードパーティ製ツールとの連携が強化されています。

まとめ

今回はGoogleアナリティクスの有料版Googleアナリティクス360の情報についてお届けしました。

現在のGA4は無料版でも非常に強力ですが、「過去2年以上の前年比データをじっくり分析したい」「アクセス数が多く、データ探索画面でサンプリングがかかって正しい数字が見えない」という壁にぶつかった時が、360への移行のサインです。

高価なツールを使いこなせるか不安な方や、無料版の範囲内でより分かりやすくデータを活用したいとお考えなら、弊社のWebサイト分析ツールアナトミーをぜひお試しください!

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