読者からの質問集

読者の皆さまから、当サイトのAIアシスタントへ寄せられた「GA4に関する疑問」をQ&A形式でまとめました。「なぜ数値が合わないの?」「あのレポートはどう出すの?」といった、現場で直面するリアルな困りごとに対し、解決のヒントを詳しく解説しています。

指標選定・KPI設計

GA4の社内レポートでユーザー数を報告する場合、UU(ユニークユーザー)とAU(アクティブユーザー)のどちらの指標を使うのが適切でしょうか?

GA4のアクティブユーザーは、総ユーザー数(いわゆるユニークユーザー。レポートの種別により「合計ユーザー数」と表記されることも)のうち、エンゲージメント セッションが発生するか、初回訪問したユーザーのみが計上されます。
社内レポートの目的にもよりますが、サイトを訪れたユーザーの数を知りたい場合は総ユーザー数を、そのうちある程度コンテンツを読んだ、なんらかのアクションをとったユーザーにフォーカスしたい場合はアクティブユーザー数を使いましょう。
ただし、アクティブユーザー数と総ユーザー数に大きな乖離がある場合、そもそもエンゲージメント改善施策が必要です。
また、アクティブユーザーの定義はGA4独特のものなため、社内で共通認識で持ちにくい場合は、総ユーザー数を使った方が無難でしょう。

メインビジュアル(キービジュアル)の貢献度を評価する場合、GA4ではどの指標を優先して確認すべきでしょうか?

メインビジュアルの評価には、ユーザーの興味の強さを示す「エンゲージメント率」と、直後のアクションを測る「イベント数」、カスタムスクロール率を組み合わせて確認します。また、GA4に限らず、ヒートマップツールを併用することもおすすめです。

  • エンゲージメント率:KVを見てすぐに離脱せず、サイトに留まったユーザーの割合を評価します。
  • セッションあたりの平均エンゲージメント時間:KVがユーザーの関心を惹きつけ、内容を読み進めるきっかけになったかを判断する目安になります。
  • 特定ボタンのクリック数:KV内のコールトゥアクション(CTA)ボタンに計測用イベントを設定し、どれだけクリックされたかを直接測定します。設定のカスタマイズが必要です。
  • カスタムスクロール率:Googleタグマネージャー(GTM)を使い、25%や50%などの地点で計測設定を行います。KV直後の離脱が多い場合、KVのデザインと続くコンテンツの乖離が予想できます。

各指標を確認する際、デバイス種別(デスクトップ・モバイル)や画面幅など、ユーザーの閲覧環境も加味して評価をしてください。

CV測定においてセッションベースとユーザーベースのどちらで見るべきですか?

施策の状況や評価の観点、取り扱い商材の商習慣により異なりますが、まずはセッションベースでの分析をお勧めします。
一般消費財のように検討期間が短い商材や、広告施策の評価としてはセッションベースでの検証で良いでしょう。検討期間が長いBtoBビジネスのような場合でも、サイト改善の観点では、1回のセッションの中での行動変容をうながすことがサイトの役割です。最終的な購入や問合せといったコンバージョンだけでなく、セッション内での行動を評価する、スモールコンバージョン・サブ的なコンバージョンを設計し、運用内で評価できるよう計測設定をしましょう。

施策・戦略・判断に関する質問

GA4の参照元で「Direct」の割合が多くなる原因と、流入経路を正確に把握するための対策を教えてください。

Directとして計測されるのは、流入元の情報をGA4が受け取っていないアクセスです。原因は複数ありますが、おおきく3つのケースに分けられると思います。ご自身の状況に近い原因から調査してください。詳しい原因・対処方は下記記事でも解説しています。


GA4の(direct)/(none)とは?11個の原因と対策
https://blog.siteanatomy.com/direct-none/

1.Directのトラフィックが極端に多いとき
サイト構成や、GA4の設定不足による計測です。システム部門と協力して対策するケースが多いです。

  • クライアント側でリダイレクト処理をしている場合
  • トラッキングコードの設置が漏れている場合
  • 正しくクロスドメイントラッキングが行われていない場合
  • サイトがSSL対応していない場合

2.一部の施策が計測されず、Directに混入しているとき
ランディング先として指定するURLに「カスタムキャンペーンパラメータ(utmパラメータ)」を付与することで是正されます。施策を手動する部門での実施できることが多いです。

  • Webサイト以外からの流入(例:QRコード、メルマガ、アプリなど)
  • Google以外の広告


3.不適切なGA4設定が入っている

  • 意図しない参照元除外設定がされている

その他.GA4の仕様、対策なし

  • ブラウザのブックマーク
  • 参照元情報を送信しないサイトからの流入(企業のグループウェア・イントラサイトで設定されていることがあります)
セッション数を単純に合算してはいけない理由は何ですか?

一人のユーザーが複数の項目(ページやチャネルなど)をまたいで行動した場合に、それぞれの項目にカウントされる仕組みがあるためです。例えば、
・ページやサイトなど、コンテンツごとにセッションを表示している時 一回のセッション中に複数のページを閲覧したとき
・チャネル別のセッションを表示している時 複数の広告をクリックしたりしたとき
上記のような場合、ページやチャネルのそれぞれの項目に「1」とカウントされます。そのため、これらを合計すると、実際の総セッション数(総訪問数)よりも大きな数値になってしまいます。
時間・日などの期間によるディメンションについても同様ですが、GA4のデフォルトのセッションは30分のため、日ごと・月ごとのセッションは合算してもあまり問題はないでしょう。

InstagramやSNSからの流入が急増した際、どの投稿やリンクが要因なのかをGA4で特定する方法を教えてください。

Instagram広告のからの流入分析の場合は、異なるディメンションでの集計も併用すると、どの投稿内容(コンテンツ)から、どのページへ着地したのかの分析を掛け合わせ、反応の良かった施策が明確になります。日頃からURL生成ツールでUTMパラメータを付与しておくと、より詳細な投稿特定が可能になります。

  • セッションの手動広告コンテンツ
  • セッションのランディングページ
  • ユーザー属性関連のディメンション

仕様・定義の解説

参照元としてIPアドレス(192.168.1.XXXのような数字)が表示されることがありますが、どのようなケースですか?

これは「プライベートIPアドレス」と呼ばれるもので、社内ネットワークや家庭内LANなどの閉じたネットワーク内からアクセスされたことを意味しています。

通常、Webサイトの参照元は google.comt.co (X) などが表示されますが、以下のような特殊な状況下でその数字が表示されることがあります。

  • 社内ポータルサイトからの遷移: 会社のイントラネット(社員だけが見れる掲示板など)に貼られたリンクをクリックして、あなたのサイトに訪れた場合。
  • 開発・テスト環境からのアクセス: 自社のテストサーバーや、特定のネットワーク環境下にあるPCからアクセスした場合。
  • QRコードや特定アプリの挙動: 特殊なネットワーク設定がされた端末で、アプリ内ブラウザ等を経由した際に、リファラー(参照元情報)としてローカルなIPが送られてしまうことがあります。

複合的な分析方法

ユーザーがGoogleなどの検索エンジンで入力したキーワードと、その後の購入行動をGA4で関連付けて分析することはできますか?

現在のGA4や検索エンジンの仕様上、個々のユーザーが検索したキーワードと購入を直接紐付けることはできません。
ただし、Google Search Consoleのキーワード・ランディング先URLのデータと、GA4でのランディング先URL・流入元データを連携させることで、おおまかなキーワードと、そのランディング先からどのような行動をしたかを調べることはできます。
具体的なキーワードごとの行動や購入数を追うことはできませんが、流入キーワードの傾向からユーザーの意図を推測し、施策に活かすことが実務上のポイントとなります。

データ集計・レポート操作方法

GA4でQRコードからの流入数を集計する方法はありますか?

QRコードからの流入を計測するには、「UTMパラメータ」を付与したURLを作成するのが最も確実で標準的な方法です。

QRコードにするURLの末尾に、以下のような情報を付け加えます。

例: https://example.com/?utm_source=qr&utm_medium=poster&utm_campaign=winter_sale

  • utm_source(参照元): qr(どこから?)
  • utm_medium(メディア): posterflyer(何の種類で?)
  • utm_campaign(キャンペーン): event_2024(どの施策で?)
「探索」レポートで新規ユーザー(新規訪問者)数を集計することはできますか?

GA4の探索レポートで新規ユーザー(新規訪問者)数を集計するには、「新規ユーザー数」という指標をインポートして設定します。探索レポートでの設定手順は以下の通りです。

1. 探索レポートを新規作成する

  1. GA4の左メニューから [探索] を選択します。
  2. [空白](自由形式)をクリックして新しいレポートを作成します。

2. 変数パネルで「指標」を追加する

  1. 左側の「変数」パネルにある 「指標」 の横の [+] ボタンをクリックします。
  2. 検索窓に 「新規ユーザー数」 と入力し、チェックを入れて右上の [インポート] をクリックします。

3. レポートに配置する

  1. インポートした 「新規ユーザー数」 を、変数パネルから隣の「設定」パネルにある [値] のエリアにドラッグ&ドロップします。
  2. 次に、何ごとに新規ユーザーを見たいか(例:日付ごと、参照元ごと)を決めるため、「ディメンション」[+] から好きな項目を選んで [行] にドラッグ&ドロップします。

計測データの乖離・トラブル解決

GTMで設定したクリックイベントがDebugViewでは確認できますが、探索レポートに反映されません。なぜですか?

計測自体は正常に行われていても、レポートへの反映には「設定」と「時間」の両面で仕様上の理由が考えられます。以下の3点を順にご確認ください。

  1. カスタムディメンションの登録状況
    イベントと一緒に取得している詳細情報(クリックしたURLなど)を探索レポートで使用するには、GA4の管理画面で「カスタムディメンション」として登録を完了させておく必要があります。未登録の場合、データは届いていてもレポートに表示されません。
  2. データ反映までのタイムラグ
    リアルタイムに近いDebugViewとは異なり、探索レポートにデータが完全に反映されるまでには、通常24時間から48時間程度の時間を要します。設定直後ではなく、2日ほど時間を置いてから再度ご確認ください。
  3. しきい値によるデータ保護
    GA4にはプライバシー保護のため、極めて少数のデータ(数回程度のアクセスなど)をレポートから除外する「しきい値」という仕組みがあります。アクセス数が十分に蓄積されるまで、一時的に数値が「0」と表示される場合があります。

権限・その他

GA4のタグが正常に設定された後のデータ反映までの時間について知りたい。

GA4では計測されたデータが処理されるまでにタイムラグがあります。「設定したのに数値が出ない」という場合は、以下の目安時間を参考にしてください。

レポートの種類反映の目安主な用途
リアルタイム / DebugView数秒 〜 数分設定直後の動作確認・テスト
標準レポート24時間 〜前日までのサイト全体の概況確認
探索レポート24 〜 48時間自由形式の深掘り分析