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マクロ視点のアクセス解析と品質管理ツール「ANATOMY(アナトミー)」のブログです

2017年3月23日木曜日

実践!マクロ分析中継 | TOPページの直帰改善①


マクロ分析を実際にやってみる。

サイト分析をするなら、とにかく効果のある一歩を踏み出すことが重要です。小さくても効果のある改善を継続的に積み重ねていくことで、サイト全体に良い効果を生み出します。

今回から理論だけでなく、実際にシンメトリックのサイト分析と改善をしながら説明していきます。結果を待たずに分析・改善経過をブログ記事で伝えることで、リアルな改善プロセスを伝えたいと思います。改善がうまくいかなかったり、効果がイマイチということもあるでしょう。それもまた1つのストーリーとして伝えたいと思います。


シンメトリック企業サイトをマクロ分析する。

シンメトリックのコーポレートサイトは、年明けにコンセプト替えしてリニューアルしました。ユーザーの動線も見えてきた時期なので、ここから継続的にサイト改善を行い、コンテンツを充実させながら、ユーザーのニーズに応えていこうとしている状態です。そこで、シンメトリックの若手2人(仮名:宮崎さん、山口くん)にこの改善を指示しました。その経過と経緯の記録をすることにします。

Web改善指示の場面(3/15(水) 10:30頃)

私「急ですが、アナトミーでの改善を実践して見せたいので、各自、シンメトリックサイトをアナトミーで検証して、なんでもいいので改善を1つ出してください。夕方までに。明日には実施して1週間後に検証しますので。」

宮崎さん、山口くん「分かりました!」















企業サイトとアナトミーサイトだけを抽出したアナトミー全体図
(アナトミーは必要な部分だけを抽出したビューを定義できます。)

Web改善策の提案場面(3/15(水) 18:30頃)

宮崎さん「シンメトリックのサイトはページビューをみると、TOPに比べて他のページがとても少ないです。離脱率や直帰率を見ると全体的に、アナトミーのサイトなどに比べても高いと思います。せめてTOPはアナトミーサイト並みの50%弱くらいの直帰率にできるのではないでしょうか?」

























アナトミーで全登録ページの直帰率を表示

宮崎さん「TOPへの流入をみると半分は検索からきています。最近のアナトミープロモーションしているので、検索するユーザーはアナトミー目当てかもしれません、アナトミーへの明確なリンクがないので離脱するのではないでしょうか?」

私「なるほど。確かにニュースやブログを見て、シンメトリック社名から検索する人もいるだろうね」

宮崎さん「なので、TOPのイメージのところにでも、アナトミーへの直接リンクを置くのがよいと思いますが、どうでしょうか?」

私「とはいえ、現在のコーポレートサイトは”技術力”というのを見て欲しいというサイトのコンセプトがあるから、技術を見ずにいきなり製品に遷移するのは抵抗があるね」





企業サイトTOP全図(アナトミーからコピー)
※クリックで拡大できます

宮崎さん「シンメトリックサイト全体としてもアナトミーサイトに遷移している訪問者はわずか6人です。一押しのサービスへの遷移数としては大分寂しい感じです。そもそも直帰されたら元も子もないですし...」

私「まぁ確かにそうだ。まずアナトミーへ遷移したい人はそこで補足して、そうでない人をコンセプトに沿った情報提供するとしよう」














































アナトミーTOP(赤枠)へのリンク元(青枠)と遷移数(青字)


山口くん「自分も宮崎さんと同じところに目を付けましたが、離脱率が高いのは単純にファーストビューにリンクがあまりないからだと思います。ある顧客のサイトではファーストビューにあるグローバルメニューよりも明確なイメージボタンがよく機能している例も知っていますし。」

山口くん「驚いたことに、メイン画像の下の大きな技術へリンクするイメージボタン2つは1回も押されていないんです。また上部の技術も押されていないので、”技術”というのが、どうも遷移先としてイマイチなのでは?」


TOPページのファーストビューとイメージボタンのデザイン(アナトミーからコピー)

私「確かにそれは基本だねぇ。ただそれだけが原因なのかな?流石に0というのは納得いかないな。技術への大きなイメージリンクがクリックできることが伝わっていないのじゃないか?」

山口くん「そうですね、では、メイン画像を半分くらいの高さに調節して、下の大きなイメージボタンを半分ほど見えるようにして、かつ、”押せます!”と強くアピールする効果をつけたらどうでしょうか?」

私「いいだろう。メイン画像をサイズダウンして、うまくデザイン調整するように。」

私「今回改善策で、どれくらいの効果を期待できますか?」

宮崎さん「検索から遷移した人の1/3くらいはアナトミーに遷移するのでは?と思います」

山口くん「それに加えて、リンクの目立ち効果で技術への遷移が増えて、直帰・離脱率がアナトミーTOP程度になることを期待します。」

私「では、すぐに改善に掛かりましょう!」

Web改善策の実施場面(3/16(木) 18:00)

宮崎さん「Web改善策を実施しました」

私「どれどれ、見せて。」

宮崎さん「ファーストビュー中に、アナトミーへリンクする画像を追加しました。また、TOP画像の縦幅を調整して技術へのリンクを見せながら、技術へのリンクにマウスが入るとはっきりした色を変化させてユーザーが必ず気付けるようにしました。」



改善後の企業サイトTOP全図
※クリックで拡大できます

私「OKです。来週楽しみに結果を検証しよう!」

今回の改善策のポイント

  1. サイトは15ページ程度の標準的な企業サイトである。TOPページをランディングとして各コンテンツに下りて回遊する作りである。
  2. 課題として目に付いたのが、TOPだけの突出したページビュー数。これで、離脱率も直帰率も高いと推測できる。それを確認し、TOPへランディングした後の遷移に課題があることが分かった。
  3. ランディングから遷移しない限り、他の課題は顕在化していない可能性もあるので、そこだけにフォーカスした。
  4. 企業サイトがアナトミーサイトへの中継地点になると考えた検索ユーザーを想定し、そのためのリンクを付けることにした。
  5. 内部のメインコンテンツへのリンクボタンに気付いていないユーザーを想定し、リンクボタンをファーストビューに入れて目立たせることにした。
  6. 修正範囲を狭め、対策は単純化することで、迅速に実施できた。
  7. 課題を見つけたものと同じ方法で、改善効果が検証できるだろう。

アナトミーの更新と検証タイミング

シンメトリックのアナトミーは水曜日更新なので、データは(水~火)です。コンテンツは木曜日に更新するので、翌週ではデータの蓄積が少ない状況です。翌々週の月曜日(3/27)にはLIGブログの第2弾を予定しているので流入も多く期待できそうです。

そのような事情から、3/29(水)のデータによって今回の改善の効果を確かめてみようと思います。続きは4月初旬にお伝えする予定です。お楽しみに。

⇒⇒続きを見る(2017/04/06更新)
実践!マクロ分析中継 | TOPページの直帰改善②

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■マクロ分析 実践編
実践!マクロ分析中継 | TOPページの直帰改善①
実践!マクロ分析中継 | TOPページの直帰改善②
実践!マクロ分析中継 | TOPページの直帰改善③
実践!マクロ分析中継 | TOPページの直帰改善④&ブログの離脱改善①

■マクロ分析の前に、アクセス解析の基本を整理する
アクセス解析の指標を整理しよう! 指標の由来① | ページビューとは?
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■マクロ分析 理論編
ウェブ改善「前に進める4方針」&「悩まずに済む4原則」
「サイト改善アクション」をマクロ分析から導くには。
サイトのマクロ分析で課題箇所を発見するには。

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